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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 猫というものは、野生では、狩りに成功すれば食いだめをし、空腹の時間が続くので、胃をからっぽにする時間があったほうが、健康上望ましいという話があるそうです。しか猫自身は、そこにいつでも食べ物がある状況ならば、少しずつ何度にもわけて食べる性質があります。

 とはいえうちは猫の数が多く、それぞれの活動時間帯もばらばらなので、管理しきれず、いつもカリカリを出しっ放しにしていました。しかしながらこのごろ、三男坊に療養食を食べさせる都合から、それ以外のフードを出しっ放しにしておくわけにはゆかなくなりまして、ご飯の時間以外には引っ込めています。そうすると食事時にちゃんとやってこない子もいて、十匹全員がそれぞれ最低限の量を食べているのかどうか把握するだけでも一苦労。

 で、肝心の三男坊ですが、療法食のお味がお気に召さず、最初は思い切りハンストをしていました。
 いまは、ちょっとほかのフードを混ぜたらだいたい食べてくれるんですが、それでもふいっとするときがあって、そういうときは、まず一粒だけフードを手にとって、むりやり口に押し込みます。そうすると、本人もお腹が減っていることを思い出すのか、あっさりもぐもぐごっくんするので、そこですかさず二粒目を手のひらに載せて差し出せば、今度は自分から食べます。
 それならと、安心して皿にざらっと出してやると、また見向きもしないんです。で、あらためて一粒ずつ手にのせてみせると、一粒、また一粒と、ちみちみ食べます。
 推測としては、
(1)甘えたくて、手ずから食べさせてくれーと言っている
(2)フードの粒が大きいので、皿にたくさん出ていると食べにくい
(3)下僕がうやうやしく差し出すので、気を遣って食べてやっている
 ……の3つの仮説を立てているんですが、まあ常識的に考えたら(2)かな。でもなんか顔色を見ていると(3)じゃないかっていう気がするんだよな……

 療法食は塩分が強いので、ほかの猫にはあまり食べさせないほうがいいんだそうです。健康な猫がちょっと食べただけで差し障りがあるというものではないけれど、長く食べ続けさせるのはよくないとか。というか、そもそも普通のフードより断然お高いのでね? 我が家の財政を慮って、君ら健康な猫はふつうのを食べてくれたまえよ。
 まあともかくそうしたわけで、いま、三男にフードを与えるときは、脱衣所を利用して隔離してから手ずから食べさせているのですが、ふと振り返ると、ドアの隙間から長男猫の視線が。じとーっと。あれ、さっき君は普通のフードを食べていなかったかい?
 あまりにもじーっと見ているので、ふつうのフードを引っ張り出して手のひらに載せたら、いそいそと食べました。甘ったれか。羨ましかったのか。

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