小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
読了。
廃校に作られたリングで夜な夜な開かれる、非合法のガールズファイト。それを観に集まってくる興奮したようすの客、客、客。
スポットライトに照らされて、それぞれのスタイルで、泥まみれのショーファイトを演じる、二十歳かそこらの女の子たち。
フィクションのような異様な舞台で戦う、格闘技がないと息もできないような、そんなどこか壊れた少女たちと、それぞれのちょっと特殊な恋。
庭の山茶花の木立に落っこちて、枝をバリバリ折りながら、なんとか怪我もせず着地した。冬だった。わたしは山茶花の赤ピンクの花に埋もれて、灯りのついた二階の窓を見上げた。母親の顔が見えた。鬼だった。もう帰れないと思った。
月明かりが白かった。北陸のその町では雪が降っていた。
十五歳。
――夜の街に出た。
本文より。
なんというかディープな設定なのに、切なくて、どこかほっとする、すごくさわやかな読後感でした。桜庭さんの作品って、女の子たちに感情移入しやすくて好きです。
また折をみて、他の作品も探してみようと思います。最近なんだか気になる作家さんが多すぎて困る……!
廃校に作られたリングで夜な夜な開かれる、非合法のガールズファイト。それを観に集まってくる興奮したようすの客、客、客。
スポットライトに照らされて、それぞれのスタイルで、泥まみれのショーファイトを演じる、二十歳かそこらの女の子たち。
フィクションのような異様な舞台で戦う、格闘技がないと息もできないような、そんなどこか壊れた少女たちと、それぞれのちょっと特殊な恋。
庭の山茶花の木立に落っこちて、枝をバリバリ折りながら、なんとか怪我もせず着地した。冬だった。わたしは山茶花の赤ピンクの花に埋もれて、灯りのついた二階の窓を見上げた。母親の顔が見えた。鬼だった。もう帰れないと思った。
月明かりが白かった。北陸のその町では雪が降っていた。
十五歳。
――夜の街に出た。
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なんというかディープな設定なのに、切なくて、どこかほっとする、すごくさわやかな読後感でした。桜庭さんの作品って、女の子たちに感情移入しやすくて好きです。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
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