小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
読了。
主人公・守屋路行は高校三年生、次の春には大学受験を控える梅雨時の、雨の煙る家路で、ユーゴスラヴィアからやってきたという少女・マーヤに出会った。
マーヤは父親の仕事についていき、各国のようすを見聞して、その知識を自分の国に持ち帰るのが使命なのだといった。観光地ではなく、素顔のその国を見たいといい、好奇心に満ちた質問を重ねるマーヤ。彼女がよく分からない出来事に出会ったときの口癖は、「哲学的意味がありますか?」だった。
マーヤと過ごすうちに、だんだんユーゴスラヴィアという国について興味をもつようになっていく守屋は、マーヤから聞いた話のほかにも、自分で本を買って調べ始めるようになる。しかしそんな矢先、ユーゴスラヴィアで独立紛争が起きたというニュースが、彼らのもとに飛び込んできて……
平和で退屈な毎日の中、ひとつのことに情熱を注ぐほどなにものにも熱中できずに、それなりに無難に暮らしている主人公。そこに飛び込んでくる、異国の少女。彼女の何気ない疑問のひとつひとつが、ものの見方の違いが、主人公の世界を広げていきます。苦労の多い身の上のマーヤが、とてもしっかりしていて、そして健気で前向きでよかった。
どちらかというとハッピーエンド派なんですけれども、米澤さんの書くアンハッピーエンドは余韻があっていいなあ……と思います。
主人公・守屋路行は高校三年生、次の春には大学受験を控える梅雨時の、雨の煙る家路で、ユーゴスラヴィアからやってきたという少女・マーヤに出会った。
マーヤは父親の仕事についていき、各国のようすを見聞して、その知識を自分の国に持ち帰るのが使命なのだといった。観光地ではなく、素顔のその国を見たいといい、好奇心に満ちた質問を重ねるマーヤ。彼女がよく分からない出来事に出会ったときの口癖は、「哲学的意味がありますか?」だった。
マーヤと過ごすうちに、だんだんユーゴスラヴィアという国について興味をもつようになっていく守屋は、マーヤから聞いた話のほかにも、自分で本を買って調べ始めるようになる。しかしそんな矢先、ユーゴスラヴィアで独立紛争が起きたというニュースが、彼らのもとに飛び込んできて……
平和で退屈な毎日の中、ひとつのことに情熱を注ぐほどなにものにも熱中できずに、それなりに無難に暮らしている主人公。そこに飛び込んでくる、異国の少女。彼女の何気ない疑問のひとつひとつが、ものの見方の違いが、主人公の世界を広げていきます。苦労の多い身の上のマーヤが、とてもしっかりしていて、そして健気で前向きでよかった。
どちらかというとハッピーエンド派なんですけれども、米澤さんの書くアンハッピーエンドは余韻があっていいなあ……と思います。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
ブクログ
ラノベ以外の本棚
ラノベ棚
ラノベ棚
フォローお気軽にどうぞ。
リンク
アーカイブ
ブログ内検索
カウンター