なんだか書きおわってずいぶん経つような気がするのに、まだ一週間しか経ってないのか。時間の経つのが早いような遅いような。呆然としたまま日々が過ぎております。
お祭りの掲示板だけでなく、何人もの方から、嬉しいお言葉を頂戴しました。逃げ出さなくてよかった。実のところ、うまく書けなくて悔しいという気持ちの方が、まだ強かったりするのですが、悔いは悔いとして胸に刻みつつ、ともかくまた頑張れる気がしています。
欠点のない小説がいい小説じゃないよねということを、ここしばらく、ずっと考えています。言い訳もちょっと入ってるかもしれないですけど、言い訳だけじゃなくて。
書き手にも読み手にもいろんなスタンスの人がいるので、小説を書く人全てのことを指す総論ではなくて、あくまで自分がどういうものを目指していくかという、個人的な話なんですけど……
もちろんなおせる短所はなおすに越したことはないんだけど、でも優先順位を間違えてはいけないなと思います。減点法に強いのが悪いかというと、そんなことないけど、それだけでは意味がない。面白い小説というのは、多少の瑕疵などものともせずに、人の心に届くパワーを持っている。
失敗を恐れるよりも、そういうものを目指して力いっぱい書きたかったはずなのに、いざそのつもりで書いてみると、力が足りなくて、やっぱり書ききれなかった気がします。
欠点が多かったから駄目だというのではなくて、読んでほしかった一番肝心のところを、わたしはどれだけ表現できたのかなと思うと。力があれば、もっとちゃんと面白く書けたはずなんじゃないのかなあって。
力をつけたいです。欠点を減らすための力じゃなくて、人の心に届くものを書くための力を。
そんなこといいつつも、まだ次に書くもののことは、まるっきり何にも考えてません。頭の中がほとんど空っぽになってます。お祭りの前から頭の片隅にあった「鳥たちの楽園」も、取り掛かれる気がしなくて、いずれ書くにしてもまだ寝かせてからかなあ。
とりあえず9月頭ごろまでは、空想科学祭の皆さんの作品と、机の上の積読を読むのを中心にして、ゆっくり充電します。睡眠もたっぷりとる。
しかしわたしの場合、あんまりゆっくり充電とかいってたら、何にも書かないでうっかり何か月も経過したりしかねません。そしてまた次に何か書こうと思ったら、筆がますます鈍っていて無駄に苦しんだり。
そういうことを普通にやりそうで怖いので、何か短い習作や小品くらいは、あまり間をおかずに書きたいなあとか思っています。
まとまった話じゃなくて、完成度とか出来ばえとか完全無視の、ただ自分の萌えを吐き出すためだけの、ほんとのラクガキとかを書きたいな。
市川イチさまのご主催で、オンラインノベル関係のイベントが着々と準備されているのを、わくわくしながら眺めています。オンノベのタイトルも作者名も何もかも伏せて、冒頭文だけを見て読むものを選んでみませんかというイベントです。
冒頭文100字程度と、小説トップページへのリンクだけがリストになるそうです。
公開は明日の深夜のご予定とのこと。(企画お疲れ様です!)
参加申請は、本日23時で締め切られるそうです。
うわあ楽しそうなイベントだなあと思って、準備が始まった直後に後先考えずに飛び込んでしまいました。えへ。
しかし、生憎と自分の書いたものを振り返ってみれば、冒頭の一文二文で掴みのあるものって、イマイチありませんでした。しょんぼりです。
何年か前に、冒頭文にすごく気を遣っていた時期があったような気がするのですが、いつの間にかそういう意識が、薄れていたようです。
ときどき初心に帰らなくてはならないなあと思います。冒頭文、もっと気を遣おう。
さておき、公開が楽しみです。自分含め、いい出会いがたくさんあるといいなと思います。
新しい出会いも嬉しいけれど、「あっこの冒頭あの作品だ!」っていうのを見つけたら、それも楽しいだろうなあ。
本日8月15日、各地でお盆の行事があっていたことと思いますが、長崎は精霊(しょうろう)流しでした。
仕事帰りの通勤ルートが、精霊船の通るあたりをかするので、ひやひやしました。いやべつにひやひやすることないんですけど、爆竹が苦手です。
先日ツイッターで、某氏さまからリプをもらって気付いたのですが、もしや県外の方からしてみたら、精霊流しって、なんかしんみりした風情のあるイベントだと思われてるんじゃないでしょうか。
実際のところ、風情はあるのはあるんですけど、どちらかというとやかましいイベントです。爆竹をがんがん鳴らしながら、船が道路を練り歩きます。
それを座り込んで見物してる人もいるし、コンビニで耳栓が売っていたりもしますが、わたしは爆竹の音が苦手なので、なるべく近づかないようにしています。
県内各地、地域によって、精霊船の装飾には差がありますが、長崎市内はおおむね派手です。家によってもいろいろですし、そんなに派手でない船もありますが、すごいのになると金ぴかのモールがたくさんついてたり、カラフルに塗られていたりして、これは何のお祭りかと首をかしげたくなります。
船が通るたびに大量の爆竹がまき散らされ、町じゅうにたちこめる火薬のにおい、ひっきりなしの炸裂音。治安の不安定な国の兵士の人とかが通りかかったら、物陰にダイブするんじゃないでしょうか。
あの船は、初盆の家が出すものです。うちの田舎では、女は船には触ったらいけないといわれていて、祖父の初盆のときには、船にあまり近寄らせてもらえなかった記憶があります。親類の男のひとたちが担いで練り歩き、最後に海に流します。ゴミ問題があり、対岸に流れ着いて迷惑になったりするので、近年ではちょっと浮かべるくらいで流さずに回収し、あとは燃やしてしまうようです。
精霊船を出す家は、どんどん減っているようです。
田舎の方ではまだまだ守られている伝統ですが、親戚づきあいが密な地域でもなければ、船を担ぐ頭数を集めるのがまず大変と思います。もしかしたら亡くなった人のお勤め先によっては、同僚の方々が集まるようなこともあるかもしれないけれど、会社勤めの人ばかりじゃなし、そういうつきあいの濃い会社ばかりでもなし。
葬儀社がまとめて大船を出して、そのあとを、家で精霊船を出すことのできなかった遺族の方々が、ついて歩いておられるところを見かけました。ああ、そういう形にならざるをえないよなあ、と思わずしんみりした次第です。
十年後にはどうなってるのかな。
いつかは誰も船を出さなくなってしまうんでしょうか。
いまは爆竹が嫌で近寄りもしないのですが、精霊流しがなくなってしまったら、それはそれで寂しくなるような気がします。
きのう、「紫鱗に透ける」に拍手をいただいていました。ありがとうございます!
空想科学祭、読み手としておおいに楽しませていただいております。去年もそうだったんですけど、SFとひとくちにいってもいろんなカラーがあるなあと思って、読んでいて楽しいです。
小説の感想を書くということ自体が、少し久しぶりになってしまったので、書きこむのにやたらとどきどきします。見当外れのことばっかり書いてないといいけど。ちょっと怖い。
自分の小説のほうはといえば、登録の際にへたれて感想耐性レベルを低めに設定してしまったせいで、感想人の方にお気づかいを強いてしまったようで、いまさら申し訳なく思ったりも……(汗)
初心者の方も多く参加されるようだったので、どんなものだろうなあとは思っていたのですが、蓋を開けてみたら、レベル4以上の方が多かったですね。さすがは空想科学祭……(ごくり)
いやだって、登録したときちょうどものすごくナーバスになってたんだもの……(ここで言い訳したって)
実際にはご指摘も含めて、有難く拝読しています。
そして、とても嬉しいお言葉を頂戴しました。初稿の上がる直前ぐらいから、ずっとクヨクヨへたれていたけれど、逃げださなくてよかった。
いまもやっぱり、掲示板を開く前にいちいち深呼吸する程度には腰が引けているんですけども、しかしともかく、ずいぶん元気が出てきました。それもこれも、あたたかいお言葉をかけてくださった方々のおかげです。感謝。
あとは目いっぱい、お祭りを楽しもうと思います。
拍手コメありがとうございました! 末尾に返信がありますので、お心当たりの方はご確認いただければ幸いです。
空想科学祭作品を読みかかりました。今年は参加者の方が90名を超えるということなので、全部読めるかどうか自信がありませんが、そういう自分が長編部門で参加している組なので、なるべく読めるところまで読みたいです。というか、このお祭り、かなりの力作が多数投稿されますので、珠玉の作品を読み逃すのは正直悔しい。
パソコンで長時間読むのは目が疲れるので、長い作品はソニーのReaderに放り込んで読んでいます。
このリーダー、文章の該当箇所を指でなぞれば、マーカーを引いたり、さらにそこにソフトキーボードでメモを入力することができるんです。マーカーした箇所は、あとから一覧で見れる。なかなか便利なんです。
便利なはずなんです。
はじめのうちは、読んでいて気になることや、あとで感想に書くかもと思った印象深いシーンなどに、このメモ機能を活用していたのですが、ソフトキーボードがどうしても面倒くさくなって、結局は手元にペンとメモ帳を置いて、何かあるたびに手書きでメモを残しています。アナログう!
わたくしただいま29歳でして、けしてIT機器にアレルギーを持っているような世代ではないつもりなのですが、結局は先端機器に適応しきれない世代なのだなあと、変なところで思い知りました。
ちょっと前に買ったばかりのスマートフォンのソフトキーボードも、死ぬほど面倒くさくてたまりません。ふつうの携帯でもメール打つの面倒だったのに、それ以上に面倒です。このあいだなど、携帯にメールをもらったのに、パソコンから返信しました。
しかもうかつなので、Bluetoothの使えない機種にしてしまいました。ついてるのにしたらさ、携帯できる小型キーボードを買えば、モバイルパソコン並みにスマホを活用できたんじゃないの……? という気がして、いまちょっと悔しいです。買いものをするときにはスペックをよく検討しましょう……。
続きは返信です。
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
ラノベ棚