資料のつもりで買った本、二冊とも読了しましたが、結局のところ、小説にどう活かすかとかあまり考えないまま普通に読了してしまいました。あれえ……?
ま、まあそのうち! 何かの小説の描写に無意識に活きてくる部分もあるかもしれないし!
ええと。
しかし読んでいて楽しかったです。
極地の気象の本が一冊と、極北の食文化の本が一冊。
気象の話はむずかしすぎて、自分の脳みそにはあまるということだけわかりました。うん……。
資料にある内容をそのまま活用できればいいのですが、とこしえシリーズは地軸の傾きがほぼないという無茶な設定だし(まずそれが無茶だという気はしている)、そもそも温暖な惑星で、赤道直下が灼熱の地である代わりに、極地が極寒の気候ではないので、地球とは風の流れから何から、まるきり違ってくるはずで。というか、そういう惑星にそもそも生物が住めるのかとかって、あまり細かく突っ込みだすと何から何まで破綻するっていうか、その……ごにょごにょ。
まあそこは無視するとしても、だいたいさ、コリオリの力とかさー、素人の頭でシミュレーションできるわけないじゃんねーって……(開き直った)
もう嘘気候でもいいや……と思いました。
小説の参考にはできずとも、海流の話とかが面白かったので、読んで楽しくはあったのですが。しかし内容がちょっと専門的すぎて、あまり理解できた気がしなくて、少々悲しかったです。
世界の食文化シリーズ(極北)は、読んでいてほんとに楽しかったです。食べ物の話が面白くないわけがないですね。日本人的感覚ではちょっとエグい食べ物もありますが、そういうのも含めて読んでいて面白いです。カリブーの胃で半ば消化されたやつを取り出して脂身と混ぜた食べ物の話とか。食べてみろと言われたら拒否するかもしれない。
同シリーズの南米とかアラブとか、東南アジアのも、そのうち読んでみたいなあ……。しかし少々お値段が張るので、いまから書く小説に活用するというくらいの言い訳がなければ、ちょっと買う気がしないんだ……。
読みたい本を全部買うだけの資力と、全部読むだけの時間があればなあ。
調子がでないときは黙々と掃除をして体を動かすと、頭が空になっていいなというようなことを、いつかここに書いておきながら、そんな自分の言葉もすっかり忘れ、ぜんぜん掃除をしない日々が続いていました。ふと思いだし、自分の適当発言ぶりを少々反省しまして、とりあえず風呂のカビと闘ってきました。
がしがしタイルをこすっていると、頭が空になっていいです。とにかく手を動かしさえすれば、何かしらの成果がはっきりと眼に見えるというのは、いいものだなあと思います。
小説もそんなふうに、眼に見えて成果が出たらいいんだけどなあ。
近ごろは通勤のお供に、「ニューロマンサー」を読んでいます。古典海外SFリレー、地味に継続中です。
退廃的な世界観がツボで、文章も詩的でかなり好きな感じなのですが、しかし頭がついていきません。切れ切れに読む自分が悪いというのもあるんだけど……
なんだろう。小説の基本テクニックに、「説明ではなく描写を」とよく言われますが、ある意味そのとおり、説明をぎりぎりまで排したような文章です。謎の造語や固有名詞が、特に説明なしに次から次に出てくるので、ときどき状況がよくわからなくなって、ぽかんとします。そんで登場人物が多くて、しかもそれぞれに本名と偽名と通り名が出てきたりするので、「えーと……○○って誰のことだったっけ……」とか思って、前に戻ることが度々。(自分に記憶力がないのも問題なのだが)
あとセリフも、その場にいる登場人物のうちの、誰がそのセリフを口にしているのかよくわからないときがしばしばあります。これは訳の方の問題もあるのかも?
しかし、そんなこんなでなんか読みづらいなあなどと思いながらも、それでも「これは滾る……!」というようなツボにはまるシーンがいくつもあって、妙に惹きつけられる小説です。あとはね、私に記憶力とか読解力とかがあれば、もっとよかったよね……(なんか悔しい)
いま3分の2くらいです。読みおわって全体図が見えたところで、再読するかなあ。
新作用に注文した資料、本日無事に届いたのですが、思っていたよりもずっと専門的というか、難しい用語がばりばり出てくる本でした……うおう。
地方民にはAmazon先生に助けられる機会も多いけれど、やはり中身をざっと見てから買える現実の書店と違い、この手のリスクはありますね。いや自分の頭が悪いのが何もかも悪いんだけどもさー……(いじいじ)
難しいところはざっくり眺めて、つまみ読みしたいと思います。うん。
気象関係の本です。とこしえシリーズ最新作の準備で、参考になればいいなあと思って買ってはしまったのですが、しかし、いまさらうかつに気象だの気候だのについて学んでしまえば、むしろ、都合の悪い事実に気付いて悲しくなるんではないかという気はしています。そういうのはさ、シリーズの最初に取り掛かる前に勉強すべきだったよね?
まあ、過去作で書いた描写と矛盾するような、不都合な知識をうっかり目撃した場合には、そっと見なかったことにすると思います。
……本格SFとかじゃないから! あくまでファンタジーだから!(お前……)
もう一冊、食文化に関する本を注文しているのですが(こっちはまだ未到着)、そっちもやたら難しかったらどうしようかな……(遠い目)
「嘆きの森」への拍手ありがとうございました!
例によって拍手コメントへの返信はこの記事の末尾にありますので、ご確認くださいませ。(途中の記事がぐだぐだしているので、すっとばして、返信だけを確認していただければ幸いであります……汗)
今日はぐだぐだ長文。たぶんあんまり読んで気分のいいものでもないので、スルー推奨であります。(なら書くなよ……)(すみません……)
何か書いたあとはだいたいいつもクヨクヨしていますが、今回いつにも増してやたらと見苦しく予防線ばかり張りまくりました。うっとうしかったと思います。申し訳ないです。
なんだろう。マルゴ・トアフの後悔だったりとか、その後の不調だったりとか、色々あって、自信を喪失……というにはもとより自信のあったためしのない人間ですが、なんだろう、いまちょっと、自分のメンタルコントロールというか、モチベーションの上げ方みたいなものが、よくわからなくなって、気持ちがあっちいったりこっちいったりしています。いつもは、同じ自信ないにしても、もうちょっとなんかうまく開き直るんだけど。
別に日常的に参っているわけではなくて、普通に生活を送っている中では、そこそこ楽しくやっております。困ってるのは、書くときの気分の上げ方だけです。
根がポジティブな方ならどうかわかりませんが、多分ある程度書き続けてきた人なら、どこかで通る道というか、そういうのなんだと思います。いまちょっと、なんか、しんどい。冬で日光不足だったり、寒がりで冷えに弱かったり、小説以外のいろんな要因があると思うんですが。
自分の書いているものが面白いのかつまらないのか、自分にだけは、どうしても本当のところがわからない。
自分で客観視できない以上、あとは読み手の方からの反応を指標にするしかないんだけど、いただいたリアクションをどう受け止めて消化するのかは、結局自分次第というか、まあ要するに、いまあまり厳しいことをいわれたら、自分のほうに、それを受け止めるだけのパワーがないな……とか思います。
辛口ぎみの意見をいただいても、場合によっては妙に嬉しいときもあるし(もちろん相手や言い回しに拠る部分もあるけど)、逆に「悔しー!」って思ってそれをバネに出来るんなら、それがいちばんいい。わかってはいるんですけど、なんかそのバネがへたってる感じです。
なんか、いまは面白くなかったら、むしろそっとスルーされたい。いっとき猶予が欲しい。それってどうなのって、自分でも思うんですけど、正直なところへこたれやすくなってます。
それで予防線。読み手の方にウケないのも完成度が低いのも承知で、ただ自分のために好きに書いたんだから、あまり厳しいことをいってはくれるなと、そういうわがままです。
そうやって読む前からくよくよ言い訳がましいことをいわれると、読む気が失せて当然と思います。それで見放されてもいいから、いやよくはないんだけど、それでもいましばらくは、とにかく厳しいこといわれるよりは、読んでもらえないほうがまだいい。へたれですみません。
甘えだというのはわかっているんです。広く公開すれば、厳しい目でみられる機会が出てくるのは当たり前のことです。その読み手さんが、それを心の中にしまっておくか、作者のいないところで口に出すか、本人に面と向かっていうか(善意からの場合も、悪意からの場合もありますが)、その違いがあるだけです。
誰かがひとつの小説を書いたときに、その小説が全ての読み手さんに好意的に受け止められるということは、まずない。書き手側の力不足にも一定の要因はありますが、それだけではなくて、どんなに人の心を打った名作だって、別の誰かにとってはつまらなくて読めたものでなかったりする。それってすごく当たり前のことです。
逆に、よほど手抜きして雑に書いたのならわかりませんが、真剣に書いたものならば、誰かには届くと思うんです。99人がつまんないっていっても、ひとりに面白ければ、それはもう書き手にとって勝利と同義。
そこまでわかっているんだけど、なんかガッツが湧いてこない。
原因は、色々と言いながら、多分自分で分かってる。ちょっと細かいことは伏せますが、少し前に、小説に手厳しい意見をいただきまして、そのときとっさに、そこに悪意を感じてしまったんです。
本当のところはどうだったのかというと、ただ単に言葉が強い人なだけで、厳しいことでも伝えたほうが相手のためになるという信条の方だったんじゃないかという気がしています。というか、あらためて文面を読み返してみたときに、そういう気がしました。受け取るほうが冷静じゃなかった。
内容にも落ち込んだけど、それが悪意ある言葉に見えた、とっさの自分の心理にもへこんだ。それがもし、いかにも悪意むき出しの文面だったなら、むかっ腹は立てたかもしれないけど、流せたと思うんです。そうじゃなくて、文面からすると、手厳しくはあったけれど、おそらくは親切心からのアドバイスだろうという内容だったんです。
それまであまりやりとりをしたことのなかった方だった、というのもあります。気ごころの知れた親しい人が、自分のためを思ってあえて厳しい意見を書いてくれてるときには、へこみはするけど、受け止める気構えみたいなものが、違ってくるからさ。
言い訳がましくて何なのですが、タイミングも悪かった。向こうのタイミングがというよりかは、受け取ったわたしのほうのタイミングが。そのときちょうど書いていたものが、ラストスパートの最中で、すごくナーバスになっていて。平時だったら、傷つかなかったとはいわないけれど、もうちょっと冷静に受け止められたんじゃないかと。
それを長いことずーっと引きずってる自分があまりにもアホすぎてアレなんですけど。厳しいこといわれるのなんて初めてでもないしさ。それもすごい自信作だった、とかいうならともかく(そんなすごい自信作を書いた試しもないが)、自分でも下手なところや書けてないところの自覚があって、悔しい思いもしてたんだもん。そら厳しいご意見ももらうよねっていう。
それでも、欠点は欠点として、同じものを読んで面白いっていってくださった方がいらっしゃるんだから、そっちを信じるのが筋なんです。
いただいた指摘が嘘とか間違いとかいうんじゃなくて、同じ小説を読んで、この話が好きだという人と、面白さがわからないという人、両方いるのが本来の姿なんだからさ。その欠点がぜんぜん気にならない人もいれば、どうしても気になる人もいる。当たり前のことです。だから、書き手は自分の小説を好きになってくれるひとのために書くべきなんだと思うんです。
厳しい言葉に委縮して、まだ腕も身についていないうちから早々に守りに入って、減点法の視線にびくびくしながら書くなんて、そんなつまんないことはない。だから無理やりにでも、ポジティブになるべきなんです。自分に都合がよすぎるくらいでもいいかもしれない。
わかってるんだけど、なんか、やっぱり否定の言葉のほうが強くって、つまんないっていう意見のほうを、誉めてもらったことよりもずっと長く引きずっちゃうんだよね。だってさ、つまんなかったっていうのはだいたい正直な意見だけど、面白かったっていうのには大なり小なり優しさや社交辞令が混じっているかもしれないわけで……とか考えちゃうんですよね。
そういう思考回路がまずひがみっぽいし、だいたい、誉めてもらったら嘘でも騙されて喜んだほうがいいんです。まして正直な意見しかいわないよという真摯な読み手さんにしてみれば、せっかく書いた感想を社交辞令と疑われるのは心外だろうし、失礼なことなんです。でもやっぱりさ、気力が落ちてるときには、ひがんじゃうんだよね……。
誰かひとりでもその小説を読んで喜んでくれたんなら、その小説には書かれた意味があるんです。そこだけは忘れないようにしようって、何度も何度も自分に言い聞かせてるんだけど、ちょっと落ち込むとうっかり忘れかけて、またぞろ落ち込むよね……。
われながらうっとうしい。凹み方がうっとうしいというよりは、せっかくここまで何か月も飲み込んでたのに、結局いまさら長文で吐きだすあたりがすごくうっとうしい……。いくら自分のブログとはいえ、すみません。
いやまあ、その。嘆きの森が終わって、次また新作書くし、そっちはもう「イベント用だから!」とかそういう言い訳もできないし、その前になんとか気持ちの整理をつけたかったんです。書いたらちょっとはすっきりするかなと思って。(チラシの裏にでも書いとけよ……)
だからといって、今後厳しいことは一切いわないでくれとか、そういうわけじゃないんです。そんなめんどくさい配慮を要求したいわけではないし、無理やり誉めてくれとかいうことでは、もっとない。そもそも面白くなかったのに、義理と気遣いで面白かったといわれるのは、貶されるよりもなお辛いので。
読んで何を思うかは、当然のことながらあくまで読み手の自由です。
誉める意見しか口に出さないでほしいっていうのは、不健全なことですし。いや、正直にいえば、貶されたくはない。ぜんぜんないんだけど、しかし万人に好かれるものを書くなんて、そもそも無理なことだしさ。
モチベーションを落としたくないから、状況次第で、あえていまは悪評価については直視しないという選択肢は、正直いってありだと思う。でもそれは書き手側が自分でコントロールすることであって、読み手の方に求めることではないです。
なんか途中から論旨がどっかいった……。
諸々吐きだしてちょっとすっきりしたし(御不快に思われた方には本当に申し訳ありません……)、とりあえずあんまり気負わずに、新作も楽しみながら書いて、いいかげん気持ちを切り替えたいです。今度はさすがに、読みやすさとかにもうちょっと配慮する。でもあまり力まずに、自分の萌えに正直に書きたいです。とにかくまずは楽しんで書くということを、忘れないように。
あー。なんだろう、こう、淡々と書ける人になりたいものです。人様の反応がどうであれ、自分の信ずるところをただ黙々と歩くみたいなさ……。かっこいいよねそういうのね……。
ぐだぐだと失礼しました。続きは返信です。
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