しばらく残業の日々なので、サイトトップとここのブログのお知らせのところに、半休止宣言を書きこんできました。(半、というところが未練がましい)
ここの更新が間遠になっても、元気に働いておりますのでご心配なく。何かご連絡いただいたときにレスポンスが遅れがちになるかもしれませんが、どうかご容赦くださいますよう。
そういいつつ、生存報告がてら仕事の愚痴かなにかちょこちょこ書いてるかもしれません。働きたくないー。残業したくないー。(駄々)
今朝から頭痛が出ていたので、今日はもうダラダラすると決めて、ひたすら食っちゃ寝て起きては読書していました。休みってどうしてこう一瞬で終わってしまうんだろう……
故・開高健さんのコラム集に、愛用の万年筆とクラフトマンシップの話が出ていました。読みながら思わずニヤニヤしつつ、いつか自分が熱が高じて「やっぱりいつかはモンブラン……」とか言い出さないかどうか、非常に心配です。いまは新しいのを買ったばかりだから物欲もぐぐっと低調なんだけども、数年後とかが危ないね……こっそり貯金とか始めてそうだよね……。
ちなみに購入5日目にして掠れとインクスキップはいくらか緩和されました。このまま順調に馴染むことを期待しつつ、せっせと使い込みます。
だいたいね、こういうのは一本か二本、気にいったのがあれば十分なのだよ。開高さんも「商売道具だからと片っぱしからいろんなメーカーのを試したけど結局は手になじんだ一本に戻ってしまった」というようなことを語られているんだし!(いろんなメーカーのを試した、というところから目をそらしつつ)
昨日買ったばかりの万年筆、常用しているノート(トラベラーズノート軽量紙リフィル)ではものすごく幸せな書き心地なのだけれど(というか、このノートは大抵の万年筆で気持ちのいい書き味を提供してくれる)、たまにネタ帳として使っている別のノートで使ってみたら、いきなり書き出し掠れとインクスキップが頻発した。なんてこった……。
ペン先をルーペで眺めても特におかしなところは見当たらない(素人目には)。メーカーの特徴としてペンポイントが平たいので、それが関係あるのかもしれないが、歪んでいるとか、切り割りが寄っているとか、そういう異常はなさそうだ。
しばらく諦め悪くいろいろ書いてみたけど、インクスキップに苛々して、つい力がこもってしまう。やや高めの筆圧で書けば問題なくなめらかに書けるのだけれど、それだと長文を書くときには手が疲れるし、それにいつまでもそんなことを続けていれば、下手すれば筆圧を強く掛けた状態にあわせてペン先が変形したり、ペンポイントが削れてしまったりして、今度は低い筆圧では書きづらいペンになってしまいかねない。断念した。
いいもん、このノートでは使わなければいいだけだもん……。
そういうわけで、慌てて手元にある何種類かのノートで試してみたけれど、いくつかのノートでは同様にカスレが頻発することが判明した。まったく問題ないものもある。紙質と、あとノートの開き加減(ペタンと180度に開くか、開ききらずにページが若干たわむか)でもずいぶん具合が違った。
去年買った本妻のほうは、細字だけに紙によってガリガリ引っかかるような書き味になる場合はあったけれど、さすがは国産、掠れやインクスキップとは無縁だった。それだけにちょっとショック。
万年筆屋さんでの試し書きのときには、お店に置いてある上等の紙を使うので、そこでは自分のノートでも問題が起こらないかどうかはわからない。常用しているメモやノートを持参して、店員さんに諒解をもらってそれに試し書きをする人もいるそうだ。そこまでやればよかったのかもしれないが、下見だけのつもりで飛び込んだので、準備がなかった。入れているインクも、お店で試し書きにつかったインクとは違うので、もしかするとその辺の相性もあるかもしれない。
仕方ない。幸いにもメインで使っているノートでは全く問題なく、というか非常に気持ちよくするすると書ける。問題のノートのほうは、どうしてもそのノートでないとというほどの思い入れはないし、本妻(国産細字)で書くときにはトラブルもないんだから、そっちのノートには本妻で書くと決めてしまえばよろしい。
それに、いっとき時間が経てばインクとペン芯が馴染んでインクフローも変わってくるし、何か月か使い込んでじゅうぶん書き癖がついてきたころに、あらためていろんなノートで試してみることにする。買ったお店は、そこで買った万年筆については生涯保障というのを謳っているところなので、何カ月使ってもずっと同じ症状が出るようなら、相談してみてもいい。
いいの。使い込んで変化を楽しむのも万年筆の楽しみのうちだもん……。
半分は強がりだけれど、そもそも万年筆というものはだんだんと自分の手にあったペンになっていくもので、最初から魔法の書き味を期待するというのは虫のいい話なのである(そのようにひとりひとりの手にあわせて最高の書き味に調整してくれるというお店も、東京にはあるそうだが)。
雑誌で某大文豪のインタビューなど読むと、原稿用紙何千枚か書いてやっと書きやすい滑らかなペンポイントになるなんていう話が出てくる。最初から魔法のペンというのもいいが、苦労して手になじむまで育て上げれば、その分の愛着もひとしおだろう。
ペンの重量バランスや、手の大きさに合っているかどうかというようなことは、買った後ではもう取り返しがつかないが、ペン先の問題は使い込めばたいてい解決する。最初から部品に致命的な欠陥があったりすれば別だろうけど。紙を選べば何のトラブルもないのだから、問題というほどの問題でもない。
……と自分に言い聞かせている。とりあえず何か月かおきに経過を記録します。(朝陽さんの万年筆布教活動はまだまだ続く)
ガラクタ箱の旧作に拍手&拍手コメントいただいていました。ありがとうございます~。末尾に返信ございますので、お心当たりの方はご確認いただければ幸いです。
万年筆買っちゃいました……(小声)
三十歳記念はどこいったの朝陽さん。誕生日までにはまだ間があるわよ!
ま、前倒しで……。
いや、今日は下見だけするつもりだったんですよ……たまたま別の用事で、某老舗万年筆店のそばを通りかかったものだから、下見して気にいったペンがあったら、いくつか候補を絞り込んでおいて、誕生日までに目標金額溜めて出直そうかなって……行ったときにはそう思ってたんだよ……。
万年筆屋さんって危険スポットですよね……長崎なんてローカルすぎてたいていの品はどこいっても揃えが悪いのに、万年筆に限っては老舗専門店がバス一本でふらっと行ける界隈にあるというあたりがすごくアレだ……。まあ何かあったときにはすぐ相談できるなというのがあって、有難いのですが。(いまのところトラブルには見舞われていないが)
好みを伝えて、いくつかオススメの品を教えてもらってるうちに、流れで試し書きさせてもらって、そうしたらうっかりものすごく気持ちよく書けるのに出会ってしまって、それが限定品でもう在庫が少なくって、もうすぐ消費税も上がりそうなことだし、なぜか財布の中にはぴったり買えるだけのお金があって(朝陽さん待って最後のひとつおかしい)
まあ予定調和だよね……後悔はしてません。三十歳記念だし!(※前倒し)
予定より早かったのはアレだけど(自分の意志の弱さが浮き彫りになったあたりとか)、最初に考えていた上限額からすれば控えめなお値段だったし、しかもちょっとオマケしてもらっちゃいました。これなら今月来月の残業代で余裕で賄えるはず。
本妻(国産の細字万年筆)を買ったのも同じところなので、ボトルインクを一本オマケしてくれるのは知ってたけど、価格そのものも値引きしてもらってしまいました。えへ。
「若い人が万年筆に興味を持ってくれるのが嬉しくて」というお言葉でしたが、そこに「また買いに来てね」というニュアンスを感じないでいられるはずがなく……いやすみません安月給なんでそうしょっちゅう万年筆買いにきたりはできない……! と思ったのだけれど、一年前に本妻を買ったばっかりだったことを思い出して口をつぐみました。と、遠い将来にもしまた買う機会があれば! 十年後とかに!(四十歳記念……?)
まあそこまで先の話でなくても、消耗品を買いにいきます。インクとか。あと万年筆の魅力を布教して地元の友達を魔道に堕と……もとい物欲の沼におぼれさせ……もとい地元で万年筆に興味を持った人がいたらお店を紹介すれば、充分義理は果たしたことになるよね!(朝陽さん何か不穏な言動が)
買ったのは太めの字幅の万年筆で、といっても中字なんだけど、舶来品の中字は国産のよりだいぶ太いです。太字や極太にもちょっと興味あるなあとか思ってたんですが、そっちも試し書きさせてもらったら、洒落にならないレベルでインクがだくだくだったので、これはちょっと字が滲むとか乾きにくいとかいうレベルじゃないぞ……と思って自重しました。
インクをどうするかちょっと迷ったけど、軸が茶色なので、変に明るい色より似合うかなと思って、黒にしました。念願の黒インク。念願の太めの万年筆。念願の吸入式万年筆。うふ。(不気味だからやめなさい)
書き味はやわらかいけれどつくりが堅牢とのことで(ペン先の厚みとか諸々)、がつがつ書いても平気で、このシリーズはまず壊れるということがない、とまで仰いました。安心して書き殴れるね! そんで使い込めば十年後くらいにはものすごくふわっふわになるんだそうです。それまで生きて小説書いてないとなあと思います。がしがし使おう……楽しみだなあ。
あとはお猫様に机の上から叩き落とされても泣かないように、使っているとき意外は常時頑丈なペンシースに入れておこうと思います(最重要)
続きは返信です。
「鳥たちの楽園」に拍手いただいていました。ありがとうございました!
美形修行のつもりで書きだした話が、あまり美形萌えっぽくならなくて、しょんぼり膝を抱えています。しかも、またしてもオチが投げっぱというか、スッキリしない感じの結びだったり……。「読んだー!」みたいなスカっとする話を書けたら楽しいのになあ。「次はこういう話を書くぞ!」みたいに決意してそのとおりのものを書いた試しがありません(しょんぼり)
仕事のほうも慌ただしくなってきていることだし、はっきりいつ書きあがるかというような目途は立っていませんが、書きあがりましたら、またどこかで垂れ流します。
諸々落書きしてみたり、短いのを書こうとしてみて途中で挫折してみたり、現実逃避に猫と遊んだり、読んだり読んだり読んだりしています。この週末は、冲方丁「光圀伝」が面白すぎてうっかり深夜まで一気読みしたりしてました。
ただでさえ遅筆なので、ろくろく書き進まない現状に焦る気持ちはあるんですけど、経験上焦れば焦るだけ書けなくなるので、無理なくちびちび書きつつ、とりあえず読めるだけ読もうと思います。ガマンすると書けない苛々の上に、読むの我慢してる苛々まで積み重なるしさ……
読んだものが血肉になって、いずれ自分の小説に活きてくると考えれば、けして現実逃避だけではなく、書くための修養の一環でもあると嘯けないこともないのですが、自分の胸に聞いてみると、「いや単に読みたいだけでしょ?」という返事が返ってきます。うん、まあね。
読書による現実逃避は大事ですね。精神安定剤的な意味で。
読むモードに入ったのを幸いに、この際がしがし読んで、机の上の積読を少し減らしたいものです。年度末もやってくることだし!
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