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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 早い……時の流れが恐ろしい……
 年齢を重ねるにつれて時間が加速するという普遍的真理ももちろんのこと、今年はとくに、1年間何もしなかった感が強いので、よけいにそう感じるのかもしれません。いや、色々やったんですが。新規業務覚えるとか、新人さんの教育に苦戦するとかそういう。仕事のことばっかりじゃねえか!(机をばんばん叩きながら)

 結局、ほとんど小説書かなかったな……がっくり。
 クロ・アク完結したのは今年なんですが、本文書いたのはほぼ去年なので、書いた分量本気でものすごく少なかったです。SFコンに参加しなかったらもっと書かないまま終わるところだった……危ない……。
 SFコンは楽しかった。来年もあるなら参加したいです。
 昨日読んだ記憶力の本からすると、芸事は継続することが肝心だそうなので、新年こそはこつこつ書きたい所存。
 読むほうについては、わりかし充実した一年でした。先日も総括しましたが、ノンフィクションを読むようになったのは大きな変化でした。知識が増えたかどうかはわかりませんが(覚える端から忘れる悲しい脳の持ち主なので)、まあでも前より興味の幅は広がったよね。
 来年も色々、なるべく幅広く読みたいものです。ていうか積ん読消化…………

 ともあれ。
 今年も一年間、皆様方には大変お世話になりました。また来年もご厚誼のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
 よいお年を!

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 米原さんの本で紹介されていた、池谷裕二さんの「記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」を読みました。(電書で買えました)

 刊行自体がけっこう前なので、最近さらに新しい知見があるのかもしれませんが、それはさておき、面白かったです。わかりやすかった。もちろん脳神経の話なので、難しい箇所もあるのですが、語り口が噛み砕いてあるのと、ちょいちょい総括が入るので、わからないところを少々流しても読み進められます。一般人向け、ということを強く意識して書かれた本。

 書かれている内容としては、これまで知らなかったことばかりではなくて、すでに世間一般に浸透している知識も多数あるのですが、それが「なぜそうなのか」という脳のしくみが論理的かつ平易に解説されているので、読みながらいちいち納得がいく感じ。(まあ、なんとなくわかったつもりになっているだけかもしれませんが!)

 以下、自分メモ兼ねて概要。

・大人になっても記憶力は鍛えることで伸びる。脳の神経細胞は生まれたときが最大で、加齢とともに死に続けていくだけだという俗説は嘘ではないが、海馬にある神経細胞についてはそのかぎりではなく、むしろ生まれたあとに鍛えることで増えてゆく。

・記憶には「エピソード記憶」と「意味記憶」があり(ほかにも種類があるが)、年齢が上がるにつれて退化するのは「意味記憶」のほう。これはたとえばものの名前を暗記するとか、絶対音感を身につけるとか、そういう記憶力。エピソード記憶については年を取ってからでも伸ばせる。

・エピソード記憶を蓄える力が増えるにつれて、意味記憶をたくわえる力が衰えるので、丸暗記が有効なのは十代前半まで。

・情動を刺激する記憶、興味のあることがらは記憶に残りやすい。興味のアンテナを広げ、刺激の多い環境で、常に脳を活気づけるのがよい。

・ものごとは単独で覚えるよりも、なるべく多くの周辺情報と関連づけて、連合的に覚えるほうが効率がよい。

・大人になってから学習するときは、まず大枠の概要を掴んでから細部に入るのが大事。

・動物実験によると、記憶力を鍛えることでストレスが減る(ストレスへの耐性がつきやすくなる)ことがわかっている。

・睡眠を取ることで記憶が整理・定着されるので、学習したその日に復習するのではなく、翌日以降にやったほうが効率がよい。できれば2週間以内に1回目、1ヶ月後にもう一回やるとなおよい。また記憶を定着させるためには、覚えた「その日に」6時間以上眠ることが欠かせない。

・似たような違う事例を一度に覚えようとすると脳がごっちゃにしてしまう性質があるので、学習は一日にたくさん詰め込むよりも、睡眠をはさんで2~3時間ずつ毎日こつこつほうが効率がよい。

・学習を継続することで潜在意識に記憶される「手続き記憶」があることから、勉強にはやればやるだけ相乗効果がある。勉学の効果は幾何数的なカーブを描き継続するにつれてどんどん伸び率が高くなるので、とにかく腐らないで続けることが重要。これはいわゆる「勉強」にかぎらず芸事もそう。(希望の持てる話だ……)

・目の記憶よりも耳の記憶のほうが心に残る。生物の進化の過程で視覚の能力が発達したのは比較的最近のこと。数え歌のように、あるいは古代の伝承が歌い継がれて覚えられてきたように、語呂合わせや歌を活用するのは有効。語呂合わせは、ただ唱えるだけではなく、語呂合わせの意味する状況を具体的に想像しながらのほうが記憶に残りやすい。

 こんな感じのことが、丁寧に理論立てて書かれていて、具体例を交えながら、なぜそうなのか、ということが説明されています。難しい話をわかりやすく語るというか、そういう啓蒙活動ってとても大事なことだと思いますし(わかりやすさと引き替えに厳密さが多少失われるとしても)、とりわけ基礎教養の足りないわたしのような人間には、とても有難い本です。

 脳のしくみについては、SFのネタを抱えてきたときに買ったきりうっかりまだ読めていない資料があるので、この本で得た知識をとっかかりに、そっちも遠からぬ将来に読んでみたいです。

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クローズド・アクアリウム」に拍手頂戴していました。ありがとうございました!

 このところ米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」を読んでいました。気になった本をうっかり即ポチしそうになるのを堪えに堪えて、付箋だけつけているのですが、読みたい本が多すぎて途方に暮れています。近々これを整理して、欲しいものリストに登録しようと画策中。しかしその段階でまたポチるのを堪えるというステップをはさむわけか……(遠い目)

 しかしながら、この本自体が刊行されたの自体が2006年のことでもあり、そもそも収録されている書評にはもっと前に書かれたものも多いことから、いま手に入れようとしてもなかなか入手できない本も散見されるようです。良かったのか悪かったのか。

 ものすごく面白い本に出会うと、「あああ危ないこれを読む前にうっかり死ぬところだった!」などと思うのですが、こうやって積ん読の山に埋もれながら自分で自分の鼻先にニンジンをぶら下げていると、「どのみち死ぬまでに読めない本のほうが圧倒的多数なのだ」という過酷な現実を感じます。もうさ、本だけ読んで暮らしていたいよね……

 宝くじが当たっても無理じゃないかな……たとえば七億当たったとして、それで自分の死ぬまでの生活費をまかなうだけならたっぷり余裕で大丈夫にしても、読みたい本を片っ端から入手してそれを格納するスペースのある家を建てて、読んだ本の舞台に旅をして、とかやっていたら、そのうち使い切る気がするね……
 米原さんのエッセイを読んでいると、どうやら彼女の家には書庫があったらしいです。書庫……いいよね……書斎もいいけどね……

 途中に、旅には夢中になれるような本は持っていかないほうがいい、せっかく旅をしているのに、満喫するどころじゃなくなるというようなくだりがあって、池澤夏樹さんもエッセイの中で同じことを仰ってたな……と思い出しました。普遍的真理だよね、これたぶん。(もっともこのくだりは、ところが阿刀田高「ものがたり風土記」にかぎっては、本のおかげで旅が何百倍も楽しくなる、と続くのだけれど)

 鹿島茂「解説屋家業」の書評のくだりで、「こんなふうに極上の書評を大量に並べられたら、予定外の出費がかさんで困る!」というような趣旨のことが書かれていまして、読みながら思わず吹き出しました。いま! わたしはあなたに同じことを! 申し上げたい!

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 昨日の記事に某氏様より拍手コメいただいていました。ありがとうございます!
 返信、さっきの記事の末尾に添えようかと思ったのですが、向こうが長文になってしまったのでわけました。お心当たりの方は「つづきを読む」からご確認くださいませ。





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 先日読んだ『日中対立を超える「発信力」』がなかなか興味深かったです。この本は副題に「中国報道最前線 総局長・特派員たちの声」と添えられているとおり、報道関係者を中心に集められた文章でして、日本国内における中国に関する報道の偏向と、実際の記者たちの見る中国の姿について触れられた本です。

 日中関係のあれこれについては、個人的に少しばかり思うところあって(母がここ数年、報道を真に受けて……というか自分に都合のいいところだけを都合良く拾う耳を発揮して、ネットもやらないのになんかネトウヨみたいなことを言い出してうっとうしい)、ちょっとはまともな知識を持ちたいなと、あれこれ読んでいる最中。とはいえ本を何冊か読んだくらいのことでものごとの本質が掴めるとも思っていないし、そもそも日本語で出版された本という時点で相当のバイアスがかかっていることは必至なので、日中関係そのものについてネットで論じるつもりはないんですが。

 さておき。その本を読んでいて目についたくだりがありまして、引用すると、「中国は宗教を持たない国だが、実は“名教”という宗教がある。名教は文字を書くことを崇拝する宗教であり、つまり、文字を書くことに呪力があり、魔力があると信じる宗教である」。その文言に興味を引かれ、そこからちょっと考えが脇道に逸れまして、日中問題からは離れたところで色々考えてたんですが。
 ちなみにこの文章自体が別の書籍(胡適「名教」)から引用された文句で、つまり引用の引用です。さらに私が浅学ゆえに本来の文脈などを取りこぼしているかもしれないので、正確なニュアンスを理解できていないんじゃないかという気はしています。

 話がそれました。
 ともかくその言葉をきっかけに、宗教というラベリングがされていないんだけど、実質的に宗教と同じ役割を果たすもの、っていうのがたしかにあるなとか、そういうことを考えていました。
 どこで読んだんだったか、世界のしくみや成り立ちを説明しようとするアプローチが宗教から科学に変わっただけで、本質的にはどちらも同じものだというような論を見かけたときに、やたら感心したのも思い出したり。(池澤夏樹さんだったような気もするけど思い出せない……)

 何事も極めれば道に通じる、じゃないけれど。極めるとまではいわずとも、信仰を持つ人がその宗教を拠り所とするのと同じように、生きていくなかで人間は、どうしても何かしらのよすがを必要とするわけで。それがたとえば何かしらのイデオロギーだったり、哲学や職業倫理だったり、科学信仰だったり、自然観だったりするんでしょう。自分教とか。
 新興宗教をはじめ宗教というものが、社会問題のきっかけになることが多かったから、宗教=いきすぎると怖いものという感覚をわたしたちは持っているけれど、たったひとつの価値観だけを妄信的に唱える人間、人の話に耳を傾けることを忘れた人間が怖いのは、宗教が絡まなくても同じことなんだよなあとか。自己正当化のための情熱というのは、信仰に限らず、いつだって危なっかしいものですね。

 自分のよすがは、何だろう。盲目的に信じているものはあるかなとか、そんなことをぼんやり考えていました。
 家は仏教ですし、仏教的なものの考え方に影響を受けているところは大なり小なりあるでしょうが、それを深く頼みにしているというか、拠り所にしているかというと、それほどでもないというか、信念というものでもないなと思います。
 やっぱり読書なのか。

 熱心な信徒といえるほどたくさん読んでいるかはさておき、読書教に入信しているのは間違いなさそう。本を読めば読むほど賢くなれそうとか、本を通じて自分ではない第三者の価値観に触れることで、客観的思考や柔軟なものの考え方を身につけられるだろうとか、なんだかよくわからなくて怖い物だらけの世界の無明を、読んだ本がわずかにでも照らしてくれるんじゃないかとか。そういうような、漠然とした感覚があります。
 もちろん、実際にはそうとは限らないんですが。限らないっていうか、あんまり賢くなってないしね……(あっ)
 まあそもそも難しい本をあんまり読まないというのもある……

 読んだ本が想像力を養うという理屈にはいちおう頷けるものの、絶対ではないというか、本をたくさん読んでいる人であれば必ず想像力が十分に発揮できているかというと、そうともかぎらないし、本をあまり読まない人にも、思いやりがあってこまやかな気遣いのできる人はたくさんいます。いくらたくさん本を読んでいたって、結局は自分の理解できるところしか理解しないし、自分の都合のいいところだけ拾って読むということも起こるわけだし。
 本ばっかり読んでないで自分の人生にちゃんと向き合うのも大事だよねとか、本には嘘も書かれてるので安易に真に受けるのは危ないよとか(それなりに信憑性のある本かどうかをかぎ分ける嗅覚も、おそらくは本をたくさん読まないと身につかないわけだけれども……)。もちろんそういうあれこれもちゃんと承知しているんです。しているんだけど、それはさておき、気持ちの根っこのところでは問答無用で、本を読むこと=いいことだと思っている自分がいるなって。

 実際にはそんないいもんじゃないんだとしても、結局のところは本を精神安定剤代わりにして生きてきたので、読書しなくなることは考えづらいんですが。

 あとこうやってだらだらとりとめもなく長文を書くだけ書いて論点がちっともまとまらないので、本を読んだら論理的思考力や文章力が身につくんだというのもきっと幻想ですね!
 もしくは精進が足りない(読書量が少ない)だけか……あっやっぱり宗教のロジックとおんなじになった。

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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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