ガルシア=マルケス「族長の秋」を読了しました。隙間時間をつかって切れ切れに、二週間くらいだらだら読んでたんですけど、なんていうか、ものすごく濃かったです。
権力の破綻、独裁者の孤独。
舞台は南米、軍事力にまかせた独裁政権のもとにある、とある架空の国。
視点というか、語り手のいったりきたりする、独特の文体です。主人公である独裁者本人の言葉によってその場面が語られたかと思ったら、突然その続きをそのままほかのキャラクターが語りだしたりするんですけど、そのときに章立てや場面転換を示す空行などはありません。というか、改行さえなく、なんの前触れもなく語り手がつぎつぎにスイッチ……というより、錯綜している。話の時系列的にも行きつ戻りつ。過去と現在、願望と現実のあいだをめまぐるしく行き交って。
独特の文体です。かろうじていくつかの章にわかれているけれど、段落変えというものが、いっさい存在しません。ページをひらくと文字がぎゅぎゅぎゅっと詰まり、そのあいだを読点が小刻みに分割しています。
そのうえに文脈もめまぐるしく移り変わり、一文のなかの語順さえ倒置されていて、読んでいてとまどう箇所は多数。人はどんどん死ぬし、悲惨な事件はばんばん起きるし、主人公は絶えず不安と孤独にさいなまれているし、とっつきやすい小説とはいえません。
が、美しい。
独善、虚栄、猜疑、欲望……。見たいものだけを見つめ、己を鏡に映すことをしらず、奪うことしか知らない、子どもじみた、独裁者。孤独に怯え続け、醜く老いた哀れなひとりの男の物語です。
きょうは、仕事が終わってから友達と合流して、ランタンフェスティバルをひやかして帰るつもりで、残業しなくていいように仕事を調整していたわたしでしたが、
午前中、オフィスから見える外の景色が猛吹雪。ここは本当に長崎ですか……?
→昼前に雪がやんだため、いけるか? と思い昼休みに友達に様子見のメールする
→午後からまた猛烈に吹雪く
→泣く泣く順延を申し入れるメールを送る
→夕方にすとんと雪が弱まる
→なんだよー弱気にならなきゃよかったよ、行けるんじゃないか。いまさらだけどもっかいメールしてみようかなあ……?
→急な残業が入る
というように翻弄されて一日が終わり、けっきょく肉まんもちまきも食べてません。く、悔しい! なにがなんでも開催中に一回は買い食いする!(ランタンも愛でてください)
書こう、といいつつ、実際にはあまりの寒さに死んでました……。より厳密にいうと、自分の部屋があまりに寒く、キーボードを打つ手がかじかむのに嫌気がさして、居間のコタツに退避して読書に逃げていました。小説が進んでない!(自業自得)
明日は仕事が終わってから、友達と合流してランタンフェスティバルをひやかそうという計画を立てているのですが、明日の午前中も雪予報が出ており、天気のうつりかわりが心配です。
というか、せっかくランタン中なのに、この寒波! やっぱり人出に影響あるのかなー。かきいれどきの週末が、あまり寒くならないとよいのですが。
このお祭、開催期間がけっこう長くて、だいたい二週間くらい。今年はたしか、来週いっぱいまでだったかな。
もともとは春節祭という中国のお祭で、中華街周辺だけであっていたのかな、もっとこじんまりしたお祝いだったはずなのですが、十年くらい前から「ランタンフェスティバル」と題して、大きくキャンペーンを張るようになりまして。
めがね橋付近、中央公園、中央橋、浜の町アーケード、県庁坂、中華街、湊公園、唐人屋敷あたりまで、広いエリアに大量のランタンが展示されまして、メイン会場の演目も色々と賑やかだし、皇帝パレードも有名人を呼んだりしていて(見たことないけど)。
肝心のランタンのほうは、ものすごく凝った巨大なランタンから、近隣の商店の前にひょこんとおいてある手作り感あふれる可愛らしいランタンまで、そこらじゅうにずらっと並んでいます。凝ってるやつはほんとにすごい迫力です。
おくんちみたいな、古くから続く伝統あるお祭というのではないのですが、毎年とても賑やかです。
……というような概略は、まあ個人的にはわりとどうでもいいんだけど、とにかくお祭の賑やかなところにふらふらさまよいこんで、買い食いがしたいです。熱々のちまきが食べたい。肉まんも。ハトシでもいい。どうして屋台で売ってる熱々の食べ物って、あんなにおいしく感じるんだろう。
71000字、205枚。
先週の日曜日が終了した時点でまだ108枚だったことを考えたら、わたしにしてはかなりの快挙じゃない!?(普段からその調子で書いてください)
……などと、うそぶいてはみるけれど、下書きがあったから早かっただけです。ほんとうのまっさらからの一週間で百枚だったら早いけども。
ほんとうはこの週末のあいだに勢いで書ききりたかったけれど、間に合いませんでした。先に下書きしているところが、あともうちょっとで終わりだから、ここからは少しペースダウンするかなあと思います。
できれば来週末にはラストシーンまで、初稿を書き終わりたいところですが、どうかな。平日に草稿を進めて、週末に清書するかんじでいけたらいいなあ。願望形。だいたい立てた目標は守れません。
テンション高いうちに勢いで書ききってしまえ、ということでかなり筆が荒くて、推敲でさんざんヘコんで時間を食いそうな予感です。
ていうか二百数十枚の推敲……orz
い、いまは考えるまい。
初稿でびしいっと、推敲ほとんどいらないような気合の入った文章を書けるようになりたいです。それさえやれれば、すごくペース上がると思うんだけどな。
気合が足りないんだわ、一筆入魂の気合が。(最終的には根性と精神論で何もかも片付けようとするタイプ)
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