夏、ＵＦＯ、扇風機

　猫の家出騒ぎ云々で気づくのが遅れましたが、数日前、「glass blue」に拍手をいただいていました。あのようなものを読んでくださり、嬉しいやら申し訳ないやら恥ずかしいやら、しかし嬉しいです。ありがとうございました！

　昨日というか今日というかの夜中に、とつぜん意味不明のつぶやきをツイッターでも垂れ流していましたが、６月２４日は全世界的にＵＦＯの日です。

　別に暑さで脳みそがやられたわけではなく、ググっていただければわかるかと思うのですが、本当にＵＦＯの日というのがあります。でもべつに私がＵＦＯマニアなわけではなく、電撃文庫から刊行されたＳＦライトノベル『イリヤの空、ＵＦＯの夏』の中で紹介された、思い入れの深いエピソードでもあるんです。

　毎年この日に気づくと、イリヤをとても読み返したくなります。読むとヘコむんだけども。というのも途中から怒涛の欝展開があり、そこが本当に欝なんです。笑えるシーン、感情移入できるシーンの度合いが深い分、その欝展開のダメージが半端ないです。ライトノベルのライトってなんのことだろうな……。

　イリヤ、最初に読んだときは、ものすごくつらくて、とても読み返す気にはなれませんでした。が、それでも忘れられない大好きなシーンがたくさんあり、何年も経って大人になってから、また読み返しました。結果的には、何回読み返したかわからないくらい読みました。でもまだ何度でも読み返したい。あの夏に飛び込みたい。

　今日の昼間は、長崎ではよく晴れました。台風が近づいてきているので、短い晴れ間とは思いますが。昨日の朝もそうでしたが、びっくりするくらい真っ青な空が広がっていて、陽射しはぎらぎらしていて、もはや夏以外の何ものでもありませんでした。

　夏が好きです。全力でインドア派ですし、夏が好きという言動からイメージするような、情熱であるとか青春であるとか、そういうものとは悲しいことに一ミリたりとも接触がありませんが、暑い暑いといいながら、クーラーのない部屋でだらだらと汗をかいてだらけているのが大好きです。
　無用心なようですが、夜も窓を開けっぱなして寝ます。夜中に土砂降りになったら、あわてて置きだして窓を閉めて回るのも、実はきらいではないです。
　夕立も好きです。というか、雨が好きです。外出中の雷は怖いですし、さすがに先日の猫の家出中には、あまりに続く雨がいかにも呪わしく思えましたが……。うちの図太い猫にかぎらず、いままさに外を打つこの雨に濡れて、心細い思いをしている人がどこかにいるかと思えば、雨を喜んでいいのかどうか迷いますが、そういうあれこれを脇におけば、雨が好きです。

　毎年、暑さのせいで生まれる悲劇も多々ありますし、夏が苦手で……という方にはやはり気の毒なのだけれど、暑くなってきて、じわじわと調子がでてきました。夏を喜ぶことへの罪悪感と折り合いをつけるためにと、なんというか動機がどこまでも不純でなんなのですが、Ａｍａｚｏｎさんのお力をお借りして、せめて避難所に扇風機を送らせていただきました。まさしく気休めですが、ないよりはまあ、ましかということで。

　そういえば、以前は暑くなるといくらか食欲が落ちていたのに、この数年、ちっとも落ちなくなってきました。とはいえ胃が弱いので、ドカ食いするとすぐへたるのですが、それはそれとして、ちっとも食欲が減退してくれません。おかげで大変遺憾ながら、夏になっても体重が減りません。冬は太るのに、夏に戻らないとはいったいどういうことだ……。

　夏といえば、いろんな小説企画の締め切りが重なっています。のぞいてまわっているところでは、期限なしというものをのぞくと、７～９月に集中してるみたいです。夏休みシーズンだからなのかな。年度の変わり目や年末年始などにかかると、たいていの社会人の方が、ばたばた忙しくされますもんね。
　遅筆だし、どこまで手を出せるかわかりませんが、今年の夏にはいろいろ書けるといいな。