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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
本題の前に。拍手コメへの返信が末尾にあります。

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 戦国の世、忠義や名誉のために戦う武士たちを横目に、まったく異なる道理にしたがって戦ばたらきをする男たちがいた。伊賀の忍びたち。ただ金と欲得のためにわざをみがき、日々戦に明け暮れる彼らは、卑怯者とのそしりを歯牙にもかけず、ときに裏切り、だまし討ち、肉親同士でも殺し合い……。
 そんな中、とりわけて伊賀者らしい男がいた。名は無門。ずばぬけた身体能力とわざをもち、怖いもの知らずとしか思えないこの男には、ただひとつの弱みがあった。一目ぼれしてさらってきた女、お国にだけは、まるきり頭があがらない。育ちのいいお国は、無門のもってくる稼ぎくらいではとても満足がいかず、もっと稼いでこないことには、家に上げさえてもくれない。(その家はもともと無門の家のはずなのだけれど)本来は怠け者で、あまり積極的に働く気もしない無門だが、お国を家に置いてからは、せっせと稼いでこねばならなくなる。
 やがて、伊賀者と織田家とのあいだにはりめぐらされた謀略が、かつてない壮絶な戦をまき起こすが……

 のぼうの城のときにも思ったけれど、まさしく極上のエンターテイメント。盛り上がる展開、ダイナミックな戦闘、なによりキャラクターの魅力!
 わけあって織田家についた武者・大膳との対決に話が向かっていくのだけれど、この大膳がまたすごく魅力的なんです。名を知られた武将で、いかにも武者然とした堂々たる戦いぶりの、気持ちのいい人物で、無門とは対照的。そのふたりの対決が熱い。
 非道をもって知られる伊賀に生まれ育ち、とりたてて疑問も持たないまま、金のためにいくらでも人を殺してきた無門が、物語の最後に、どんなふうにかわるのかということ。その変化も読みどころ。
 面白かったです。


> lico様へ
 かさねがさね、ありがとうございます! ご心配をおかけしました。
 いやもう、坊ちゃんの、まるで悪びれていないことといったら。家出するなら家出するで、書置きのひとつも残していただきたいところですが、それも無理ならせめて、一晩くらいで戻ってきてほしいものです……。
 お騒がせしました。励ましのお言葉等々、ほんとうにありがとうございました!

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