小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
コラム集。2000年から6年間にわたって月刊『現代』ほか、雑誌や新聞等に掲載されたコラムをあつめたもの。
沖縄で何が起きているのか。民族とは。スマトラ沖地震から学んだものとは。イラク派兵、9・11、憲法改正論。風力発電と原発、公害と個人の意識……。
そういうつもりではなかったけれど、時期的に政治色が強くなってしまったと、ご本人も中で触れておられますが、イスタンブルの書店の品揃え、フランクフルトのブックフェアの話、水の流れと文明のかかわりなどの話題も。
わたしはもともと小説はこまめに読むけれど、エッセイやコラム、評論などは、あまり熱心に読まない人間なんです。(ほんとは読んだほうがいいと、思っていないわけじゃないんですけど……)でも、池澤夏樹さんと梨木香歩さんの本は例外。
単純に好きだからなのだけれど、じゃあどこが好きなのか、どう好きなのかということは、説明するのが難しいなと、レビューを書きながら、たびたび思います。
それでも説明するならば、その姿勢、視点、視野、そういうものへの、共感と憧れだと思います。同感と思うにしろ、驚くにしろ、ひとつひとつの言葉がストレートに自分の胸に響く。面白い本に出会うのは、そう難しいことではないけれど、そういう作家さんにめぐりあえるのは、すごく幸運なことだと思います。
もうちょっと客観的なことをいうなら、池澤夏樹さんは、理系と文系のどちらの分野にも、造詣が深い方です。これまで北海道、東京、沖縄、フランス、ギリシャとさまざまな地での暮らしを経験されています。旅もたくさんされる。職業柄ということを差し引いても、ものすごく読書家で、ここ数年は世界文学の紹介にも力を割かれています。そうした経歴のこともあるのでしょう。その視野はとても広くて、深い。それから、公正であろうという姿勢。
いろいろ考えさせられた一冊でした。
沖縄で何が起きているのか。民族とは。スマトラ沖地震から学んだものとは。イラク派兵、9・11、憲法改正論。風力発電と原発、公害と個人の意識……。
そういうつもりではなかったけれど、時期的に政治色が強くなってしまったと、ご本人も中で触れておられますが、イスタンブルの書店の品揃え、フランクフルトのブックフェアの話、水の流れと文明のかかわりなどの話題も。
わたしはもともと小説はこまめに読むけれど、エッセイやコラム、評論などは、あまり熱心に読まない人間なんです。(ほんとは読んだほうがいいと、思っていないわけじゃないんですけど……)でも、池澤夏樹さんと梨木香歩さんの本は例外。
単純に好きだからなのだけれど、じゃあどこが好きなのか、どう好きなのかということは、説明するのが難しいなと、レビューを書きながら、たびたび思います。
それでも説明するならば、その姿勢、視点、視野、そういうものへの、共感と憧れだと思います。同感と思うにしろ、驚くにしろ、ひとつひとつの言葉がストレートに自分の胸に響く。面白い本に出会うのは、そう難しいことではないけれど、そういう作家さんにめぐりあえるのは、すごく幸運なことだと思います。
もうちょっと客観的なことをいうなら、池澤夏樹さんは、理系と文系のどちらの分野にも、造詣が深い方です。これまで北海道、東京、沖縄、フランス、ギリシャとさまざまな地での暮らしを経験されています。旅もたくさんされる。職業柄ということを差し引いても、ものすごく読書家で、ここ数年は世界文学の紹介にも力を割かれています。そうした経歴のこともあるのでしょう。その視野はとても広くて、深い。それから、公正であろうという姿勢。
いろいろ考えさせられた一冊でした。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
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