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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
 本題の前に事務連絡。そろそろ平常運転といいつつ明日は呑んでくるので更新ありません!(キリッ)
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※ おおいにネタバレをふくむ感想です。

 地下鉄のホームから出ると、そこは三十年前の世界だった。
 ある日を境に突然、しばしば過去の時間軸に迷い込むようになった主人公。はじめはわけがわからないままさまよっていたが、次第にそこで知り合った男が、己の父であることに気づく。
 ワンマンで、傍若無人で、わが子を子とも思わないような非情な父。そう思っていた男の、意外な顔をかいま見る主人公だが……

 はじめは三十年前だったのが、そのたびに迷い込む時代が変わっていく。戦中、戦後、それからさらに戻って大正時代の日本。すれ違う家族、感情の交錯。
 すごくよかったし、とても面白かった。だけど、こんな悲しい結末って、ちょっとあんまりだろう。
 浅田次郎さんの話は、どれも面白く、人情が胸に沁みる。泣かせる。浅田さんの書いた悲劇を、これまでほかに読まなかったわけではないのだけれど、これは悲しすぎる。

 まったく希望がないというわけではないのだけれど、やるせない感情ばかりが強く残ってしまって、うまく消化できません。それだけのめりこんで読んだから、なのだけれど。

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