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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
 池澤夏樹さんのコラム集『虹の彼方に』が文庫化されていたのに気づいて、先日から読んでいたのですが、原子力発電の話題で、トリウム熔融塩炉っていうのが紹介されていました。(当然、今回の震災よりもずっと前に書かれたコラムです)

 ちょっとコラムから抜粋。
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(1)燃料が液体なので炉の構造が単純。漏洩の際もただ反応が止まって、いわば火が消えるだけ。(2)生成物の放射能が強いので軍用には使えない。(3)扱いに困る廃棄物が少ない。(4)トリウムは世界中いたるところにあるので、独占が成立しない。
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 参考にされた資料は古川和男『「原発」革命』だそうですが、ネット上でもNPO法人トリウム熔融塩国際フォーラムのホームページhttp://msr21.fc2web.com/index.htmlなどで、紹介されているみたいです。自分に基礎的な知識がないせいで、読んでも「へー」って思うだけなんだけど、これだけ読んでると、なんかいいことずくめな気がするんだけどなー。

 ネット上でちらりと見かけたページには、政治的な理由のせいで導入されていないだけで、開発はほとんど完了している……というような書き方がされている記事もあるようなんだけど、それをどこまで間に受けていいのかわからないのが、シロートの悲しさだなと思いました。もうちょっと勉強したい気がするのと、敷居が高すぎる気がするのと半々……(←根性なし)

 この状況ですし、原子力発電に強い不安を抱いている方は多いでしょうし、かといっていきなり全廃して生きていくには、いまの生活を電気に頼りすぎているのが現状ですよね。代替案というか、妥協案というか、もし少しでもリスクが少ない原子炉があるのであれば、そちらにシフトするっていうのは、いいことなんじゃないのかなあという気はするのです。ただ、ぱっと読みにはいいことずくめに思えても、じつは技術的な問題だとか、ムズカシイ危険があったりするのかもしれないので、ほんとに素人考えなんですけども。

 でも、きっといまから家の近くに新技術の原子炉できるよ! 新技術だから安全だよ! っていわれたって、ものすご反対するひとが多いんだろうなあと思います。それも当たり前の感情なんだけど。だからって、古い原子炉をさいしょの予定を越えて使い続けていくっていうのは、そのほうが危ないっていう理屈も分かる気がするんだよなあ。
 数年後、いきなり日本が風力発電の国になってたらびっくりしますね。ホントになったらすごいけど、でもまあ、そう簡単にはいかないんだろうな。

 むむむ。
 そういう問題に、何か寄与できるっていうものでもないのですが、この機会に少しくらいは関心をもつべきなのか。そのうち根性を出せれば、参考文献を読んでみたい……が、その手の参考文献を理解する頭が自分にあるとも思えない。へんに根性を出して何年も前の専門書を読むよりか、もすこし一般向けの科学雑誌とかのほうを追いかけるべきなんでしょうか。だけど、科学雑誌ってNewtonくらいしかなじみがないので、どれくらい素直に真に受けていいものなのかとか、どの雑誌を買えば知りたい情報が入ってくるのかも、いまいちよくわかってません。き、基本からどころか、その前の段階だな……。

 大体が「社会」とか「情勢」とか「世間」とか、そういう大きなくくりのものを理解できるタイプの脳ミソではないので、慣れないことを考えてすでに知恵熱が出そうです。む、無理なくぼちぼちやろう。

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