忍者ブログ
小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
 本題のまえに。きのう、小説に拍手をいただいていました。かれの声とファナ・ティオトルと、あとガラクタ箱に放り込んでいた作品にも。ありがとうございます……!

 本題。物事に対するスタンスの話。(だらっとした日記です。オチらしいオチもないです)

 問題に直面したときの対応として、おおざっぱにわけたら「戦う」「無視する(避ける)」「受け入れる」というスタンスがあるかと思います。
 わたしは生来の気質としては、わりと戦うほうです。いい意味でもわるい意味でも。
 いい意味では、多少の逆境には立ち向かうほうで、よっぽどでなければ、なんとか乗り越えようと、闘志を燃やすことが多いです。もちろん傾向の問題であって、どういう問題に直面したかにもよります。苦手分野だとすたこら逃げます。

 わるい意味では、プライドが変に高いのと卑屈なのと入り混じって、つまり自意識が過剰なんでしょうけど、ひとに馬鹿にされれば異常にかちんとくるし、そのくせ相手を馬鹿にしたがったり、言い負かしたがる傾向があります。
 これは反射であって、遺伝的に、あるいは幼少期に獲得した形質なので、かなり骨の髄まで染み渡っていて、たとえばお客様が相手でも、出会いがしらに馬鹿にされたり罵られたりすると、とっさに頭に血が上ります。態度に出さないだけで、あとになってから、「あ、わたしいまかっかしてたんだ」って思うときがあったり。

 でもそういう自分自身に、思春期以降つくづくいやけがさして、悶々とした結果、どこかでそれなりにセーブするなり、自分で自分をなだめるなり、なるべく冷静に公平に判断しようと努力する能力を、身につけてきたと思います。もちろんいまだに失敗することはあるんですけれども。
 逆に、セーブが利きすぎて、へんに卑屈な行動に出たりもします。そこは主張しとけよみたいな部分も、ひっこめちゃうときがある。

 それは、仕事についてから数年目のことでした。そのとき、とても忙しい部署にいまして、毎晩残業はひどくて体調は悪いし、そりの合わない同僚からちくちくやられたりもして、正直できるものなら辞めたいと、いつも思っていました。けれど、自分には学歴も資格もなければ、あまりつぶしのきく仕事でもないし、性格的に面接とかものすごい苦手だし、そのうえ仕事のない地方だし、この不況で、いまやめたって、就職に苦戦するのは見えている。それにどんな職場にいったって、なにかしら辛いことはきっと待っている。だったらなんとか踏ん張るしかない。そう思っていました。

 休日出勤しないですんだある週末、昔からの友達と会っていて、くよくよと仕事の愚痴をこぼしたあとで、何気なく「でも負けるもんか」っていったんです。
 そしたらその友達が、「戦わなくたっていいんじゃない」って。
 そのときは「いや、いまはアドレナリン出してないと踏ん張れない」って言って、それで終わった話だったんですけど、その言葉がずっと、気持ちのどこか隅っこに、いつまでも引っかかってました。

 だいぶあとになって、ぽろりと目からうろこが落ちるように思いました。戦わなくったっていいんじゃない?
 勝たなくったって実害のないことは、勝ちをゆずろうが、こてんぱんに負けようが、そもそも勝負に応じないで逃げようが、なんてことはないです。
 負けグセがつくとか逃げグセがつくとか、そういう言い分も、それはそれでわかるんだけど、どうせ譲れない一線や、受け入れがたいものごとが目の前にやってきたときには、否が応でも戦うことになるんだし、そういうときには頑張ればいい。勝ち負けを楽しむための場では、素直に楽しめばいいんだし。

 なんでもかんでも頭から逃げたり避けたりするのも問題だけど、普段からなんでもかんでもいちいち戦っていたら、へとへとになって、肝心の戦いのときに力が出せませんよね。
 どうしても譲れないときだけ頑張って、あとはそれなりにテキトーにやるのがいちばん合理的です。なんでもかんでも合理性ばかり追い求めてればいいっていうものでもないかもですが。

 その友達は、つらいことがあったら、受け入れるか流すかするタイプです。ときどき譲れないことがでてきたら、意外なくらいガンコに戦うこともあるけれど、基本のスタンスは流すほう。
 それも、行き過ぎれば、逃げたらいけないところで逃げちゃったりとかするかもだし、どっちのタイプの人がいいとか悪いとかって、一概にいえることじゃないんですけど。

 そんなふうに、生まれ持った性質や、自我の形成の初期に獲得した性質と、その後に努力して手に入れた(あるいは手に入れようとしている)性質が、ふつうの人にはけっこうあって、そこを描くのが、人物をリアルに書くポイントじゃないのかなって、そんなようなことを、ときどきぼんやり思います。

 長年つきあっている自己嫌悪やコンプレックスだったり。そのひとが自分で思う自分像と、まわりの他人が思っている像のズレだったり。なりたい姿と、なれていない現実のギャップだったり。同じことに自己嫌悪と優越感を両方もっていて、そのことを自分で自嘲的にながめているところだったり。ほしいのに手に入れられないものとか、ほしいんだけどほしいっていいたくないものがあったり。

 いつもうまく書けてないんだけど、そういうところを、ちゃんと意識して書いていきたいなあって思います。
 ……っていう、長い呟きでした。
 考えながらだらだら書いたので、途中から論旨がぶれています……わたしってやつは。こういう話題を書くときには、最初にテーマを提示するのだよ!(わかっているけど書き直す根性がない)

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
twitter
ブクログ
ラノベ以外の本棚

ラノベ棚
フォローお気軽にどうぞ。
最新CM
[01/18 スタッフ]
[05/26 中村 恵]
[05/04 中村 恵]
[02/04 隠れファン]
アーカイブ
ブログ内検索
メールフォーム
約1000文字まで送れます。 お気軽にかまってやってください。
カウンター
忍者ブログ [PR]