小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。

はつ恋 (新潮文庫)
読了。
ある夏の別荘地。ウラジミール青年は、生まれてはじめての恋をしていた。男たちを振り回し、足元にひれ伏させる、美しくて、気まぐれで、残酷な少女。何度もひどい目にあいながらも、はじめての恋に酔って、ささいなことに浮き沈み、夢想と悲嘆に明け暮れる日々。
けれど少女はやがて、恋をする。青年ではない誰かに。そうとはいわなくても、表情に、仕草ににじみ出るその事実を察したウラジミールは、悩み、嫉妬に苦しんで、けれど結局は彼女への思慕から逃れられない。
やがて、別荘を離れ、町へうつる日がやってくる。初恋の結末は……
なんだろう。甘酸っぱいというか、むしろしょっぱい。(そんな感想!?)
相手の女の子がまた、なんでこんな女に惚れるのかと思うような性悪女で、正直「えー……」と思いながら読んでたんですけど、後半になって、ちょっと印象が変わりました。かわいいかもしんない。はっ、これが恋する乙女パワー!?
そして後半、苦いです。すごく苦い。
愚かしくもういういしい青年の恋に共感できるかどうかが、この小説を楽しめるかどうかの鍵かなと思います。そういう意味ではわたしはあまりいい読み手ではなかったんですが、むしろ本筋よりも、主人公が父親に対して抱いている複雑な心情のほうが、読みでがあったなあと思いました。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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