書くモード

　しばらく調子を崩して、自力ではうまく入れないでいた「書くモード」に、なにかの表紙にスイッチが入って、急に突入してしまったので、「書くぞ書くぞ！」という感覚が嬉しく、毎日変に楽しいです。二年前は、そういえば毎日こんなだったなあと思って、不思議な感じがします。

　そのときは一人暮らし中だったため、家事をしていてもご飯食べてても、仕事中以外はほとんど常時妄想モードに入っており、風呂の中で思いついたことを、あわてて書き留めるために、でるなり素っ裸でＰＣに打ち込んで、湯冷めしてもういちど風呂に戻るとか、そういうアホなことを普通にやっていました。
　さすがにいまは実家なのでそこまではできませんが（というか、一人暮らしでもどうかと……）、何かほかのことをしていても、創作脳のエンジンがオンになっているのがわかって、それが嬉しく、毎日ハイテンションです。

　そのせいで、書いていて夜更かしもするし、眠りが浅くなって、夜中のへんな時間にはっと目が覚め、話の続きが脳内再生されはじめて、寝付けなくなったりもしてます。仕事しながらも、運転しながらも、脳の１０％くらいは創作中で、人間的にはどう考えても退化しており、健康にもよろしくない気がしますが、ともかく、いまとても幸せです。

　この状態を年中ずっとキープすることができたら、それ以上幸せなことはないのにと思いますが、そんなことしてたら早死にする気がしますし、あと、書くモードのときには読むほうが止まってしまいます。一生本を読まない暮らしなんて、それはそれで、幸せでもなんでもないので、自力でこまめにオンオフ切り替えられるようになったらいいのになと思います。ほんとそれさえできたらいいのにな……！

　ともかく、しばらく書くモードを満喫したいと思います。