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物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)
読了。
昼間に少しでもヒマができると、堪えようもなく居眠りしてしまうという奇病に悩まされる主人公・紋蔵。その体質ゆえ、日の当たる出世街道を望むべくもなく、とにかく外に恥をかかずにすむようなお役目につけられている。袖の下を望むべくもない役職で、扶持だけでは暮らし向きはなかなか苦しく、妻とともに内職をしながら子どもたちに食べさせているのが現状。そんな主人公が調べることになった、大小さまざまの事件……。
出世したいと思わないではないのだけれど、居眠りの奇病もちで、また、保身におもねって義や情を見捨てることができる気性でもなく、損な役回りを押し付けられがちな紋蔵。ちょっと情けないところがこっそりツボだったりします。あと主人公の身内や上役などの脇役たちも、なかなかそれぞれにクセがあって、すっとぼけていたり、度量がひろかったり、愛嬌があって楽しいです。
ということで、面白かったんですけど、せっかくの居眠り設定が、まだあまり活きてきていないように感じるのが、ちょっともったいないかなあ。いずれにせよ、シリーズものなので、またそのうち続きを読んでみようと思います。
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