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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
 本題の前に、あしたは飲んできますので多分更新ありません!(開口一番それか!)

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玩具修理者 (角川ホラー文庫)
玩具修理者 (角川ホラー文庫)

 読了。

 短編『玩具修理者』と中編『酔歩する男』の二本。
 子どものころ同じ町に住んでいたその人物には、頼めばどんなオモチャでもかならず修理してくれるといううわさがあった。ある日、不注意で弟を死なせてしまった姉は、弟をオモチャに見せかければ、玩具修理者が修理してくれるのではないかと期待をかけて、その人物の家を訪ねていった……。(『玩具修理者』)
 仕事帰りに飲んでいて、見知らぬ男に話しかけられた主人公。はじめはただの人違いかと思ったが、その男は、気味の悪いほど自分のことを知っている。もしや、自分が知り合いの顔を忘れてしまったのだろうかと考えた主人公だったが、男は奇妙なことをいう。「いえ、人違いではないんです。わたしはあなたをよく存じあげております。でも、あなたがわたしのことを知らないのなら、知り合いではないのでしょう」……男の不自然ないいかたがひどく気になって、問いただす主人公は、脳と時間認識にまつわる、信じられないような物語を聞かされることになる。(『酔歩する男』)

 なかなか面白かったです。
 同じ方の『海を見る人』が面白かったってツイッターで呟いたら、薦めていただきました。買おうとして、ホラーであることに気づき(怖いの苦手)、一瞬どうしようか迷ったんですけども、腹を括って読んでみたら、SF>ホラーな感じで、それほど怖がらずに読めました。
 ぜんぜん怖くないわけじゃないんですけども、一本目の「玩具修理者」はグロテスクでシュールな怖さだったので、これにはわたしは耐性があります。(それもどうかと思うけど……)
 二本目の「酔歩する男」は、ホラーというよりも、タイムリープ系のSFで、怖いというか悲劇的なお話でした。パラドックスや平行世界といったSF要素や、シュレーディンガーの猫のりくつなんかがお好きな方には、興味深いかもです。

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