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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
 ワタクシ、免許取得後に購入した中古のミラに、そのまま四年半ほど乗っておりまして、買い換え考えたら? という誘惑の声をときおり四方から囁かれながら、愛着を感じているわけなのですが、いまの慣れた愛車に情がわいているだけであって、車種による違いとかは、正直あまりよくわかっておりません。ブレーキが非常によく利くのと(長所)、エンジン音が無駄にやかましいのと(短所)、ほかの車種との違いを感じるとしたら、それくらいでしょうか。

 しかし世の中には、『車好き』という人種が一定いらっしゃいまして、そういう方たちとシロートが話をすると、
  Aさん「車、何?」
  私「ミラです」
  Aさん「へー、何年式?」
  私「……えっ、年式?」
 みたいな会話が繰り広げられるわけです。

 でも好きなものがあるというのはいいことです。そこに第三者の理解が得られるかどうかは、あんまり関係ありません。あっ、奥様に財布の紐を握られた旦那さんに限っては、関係あるかもしれません。

 わたしが例えば、普段はおおむね質素(ケチともいう)なくせに、ときどきアホほど衝動的に自分の収入に見合わない贅沢をしてしまうこと、たとえば、何気なく本屋に入って出てきたらなぜか手には買う予定のなかった文庫本5冊ハードカバー2冊が抱えられているだとか、普段は安物文具しか使わないくせにどういうわけか意味もなくペーパーブランクスの高級ノート(リンクはAmazon、別窓で開きます)を一冊だけ持っていたりだとか、そういうことをやらかすのは、車好きだけど本にも文具にも興味のないAさんからしてみれば、「えっ」なわけです。
 でもいいんです、好きでやってる贅沢で、そのぶんを普段の暮らしからどこか節約しているわけで、屋台骨が傾くほどの高値ではありません。高いけど!

 車だって、自分が破産するほどの贅沢をするのはいきすぎですが、自分の収入で支えられる範囲内であれば、好きな人は、それにお金をつぎ込んだっていいと思うんです。
 しかし、ペーパーブランクスはこっそり家で何か書き込んでニヤニヤしていれば、人様に後ろ指さされることもありませんが(怪しいけど)、車はそうもいきません。家の倉庫に飾っておくようなものでもないですし。

 いい車に乗っていると、羨ましがられたり、モテたりすることもあるかもしれませんが、それよりむしろ、「なんだアイツ、成金め」「いい身分だな……チッ」みたいに思われる機会も多いようです。入手したときの状況次第で、みんなが思うほど高いお金を出して買ったわけではないかもしれませんが、見るほうはたいてい、そんなことはしりませんから、相手と場合によっては反感を買います。
 そういうリスクを覚悟の上で、それでも乗るんだという決意があれば、それはそれで、シュミにひた走っていいんじゃないかと思いますが、とりあえず私にはできません。
 そもそもそんなお金もないけど、仮にもっていたとしても、できないです。「若い女が高級車にのってる」という状況そのものが、ものすごいプレッシャーです。人の目を気にしすぎかもしれませんが、信号待ちの間に、隣の車から「どんなやつが乗ってるんだ」と覗き込まれるのを想像するだけで、もう冷や汗だらだらです。気が小さいんです。

 だから、高級車を乗り回すなんていう真似は性格的にも経済的にもとてもできませんが、仕事の関係で、人様の車やレンタカーに乗る機会はあります。
 その日、どうしても急いで車を動かさなくてはならず、向かう先はほんの一キロかそこらの距離ではありましたが、私しか手の空いている人間がおらず、断れる状況にありませんでした。
 幸い、何千万とかするようなホントの高級車ではありませんでしが、黒に近いきれいな紺色の、洗車したての、ぴかぴかのセドリックでした。

 ワタシは免許とりたて二週間目でした。

 貼りました。貼りましたとも。若葉色に燦然と輝く初心者マークを!

 あれですね、ああいう車って、そもそも初心者マークを貼るためのスペースとか、計算されてないですよね。背面に貼るときには、平らな面が非常に狭くて、横向きに貼りましたですよ。

 でかいですセドリック。いや、そんなにでかくないのかもしれませんが、ミラ乗りにとってはものすごいでかいです。そんで四角いです。小回りが利かないです。
 駐車場内でさえ早々にどこかにがりがり擦るんじゃないかと、おそるおそる何回もハンドルを切るワタクシ。
 背後で笑いをこらえながら出発を見守る同僚、先輩。その横でほんとにぶつけるんじゃないかと、真っ青になって固唾を呑んでいる上司。
 そして何より、いざ公道に乗り出して、後ろの車の運転者からつきささる視線。わかってる、いいたいことはわかってる!

 一生、安い軽自動車でいいです。


 続きに拍手へのお返事ですー。

>lico様
 コメントありがとうございます。開くのに手間のいるマンガ棚、知恵ですね……! しかし私がやると、結局はすぐにバリケードをどかして、そのまま常に解放した状態にしてしまいそうです……意思が弱いです。
 ほんと、昔は一日が長かったし、一年はものすごく長かったです。感覚的にいまの千日ぶんくらいあったような気が……。

> 読むだけ読んであとから紙媒体のコミックスを買ってしまうのでしょうね
 ……! …………!!

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