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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
 末尾に拍手コメントへのレスあります。
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 読了。『てのひらの闇』の続編。

 親友の柿島が死んだ――。暴行が行き過ぎた結果、意識不明となって入院していたが、一度は助かると思われたにもかかわらず、容態が急変。あっけなく逝ってしまった。その報を受けた主人公・堀江は、警察に煙たがられるのも一向にかまわず、独力で犯人を捜し始める。はじめはただのオヤジ狩りだと思われていた事件は、調べるにつれて妙な点が目立ち始めて……

 やっぱり藤原さんの小説はいい……!
 エンターテイメント色の強い作品にもいろいろありますし、大衆向けのスナック菓子のような、軽い娯楽として楽しめるチープな美味しさの小説も、それはそれで大好きなんですけども、藤原さんの小説はそういうのとちがうよさ……なんだろう、上質な娯楽、贅沢品。日常の嗜好品というよりも、お気に入りの喫茶店で美味しいコーヒーを飲む贅沢な時間っていう感じ。(へんなたとえでごめんなさい……)

 ハードボイルド! アクションや暴力シーンもあるんだけど、全編を通して流れている、親しい友人を悼む思いが、物語を引き締めています。
 藤原さんの描く男性主人公は、ストイックで頭が切れて、仕事ができて腕っ節が強くて女と酒に弱いです。そしてそこがいい……!
 今回、脇役もとっても魅力的。てのひらの闇で出てきた素敵な女性陣に加えて、新登場の三上社長というオジサンが、すっごくチャーミング。

 いままで読んだ藤原さんの著作の中で、一、二を競うくらいに好きです。もう一作は「シリウスの道」かな……そちらもまた後日レビューしますね。


 続きは拍手へのお返事です。

>licoさまへ
 コメントありがとうございます!
 帆船って何か妙にときめくものがありますよね! ほかの観光客の方の顔が映りこんだ写真は、WEB上にUPするわけにもいかないだろうからと、一部の写真しかのせていませんが、甲板や船室の写真もたくさん撮ってきました。
 無線室や海図室はさすがに立ち入り禁止で、外から覗き込むだけだったのですが、それにしても狭いスペースに大量の機械や地図や資料がところ狭しと詰まっている様は壮観でした……!

 かるーくのぞいて回るつもりで、友達と一緒にひょいと向かったところ、間近に巨大なマストを見たら一気にテンションが上がりまして、結局ひりひりする腕をもてあましています。さいわい、顔は焼けてはいますが、かろうじて、左右でたいして違いはないようです、はい。
 眼帯、カッコイイ……! けど眼帯で出勤したら大目玉をくらうだろうなあ……ちぇっ。接客のある仕事になんてつかなきゃよかったです。

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