小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
読了。
土地、古家あり。
建物を潰してそこに家を新しく建て直すのがふつうだろうと誰もが思うような、古い写真館つきの土地を買い、しかも風情があっていいからとろくに改装もせず、店舗つきの住宅にそのまま住もうという。そんなことを思い立つ花菱家の夫妻は、ちょっと変わり者だ。
そんな父母と、長男で高校生になったばかりの英一、次男で八歳の光。いまは四人で、写真館だった店舗付き住宅に住んでいる彼らだけれど、もともとは五人家族で、英一と光のあいだに長女の風子がいた。たった四歳で、インフルエンザ脳症で命を落とした女の子。
ひょんなきっかけから、心霊探偵まがいのようなことを引き受けるようになった長男の英一を主人公に、四話構成のストーリーが進んでいきます。ままならない恋、友人の悩みや、家族のこと。そんなあれこれを抱えながら高校生活を送る英一の青春をコミカルに描く、日常の謎系ミステリ……が入り口だったのですけれども、一話一話で語られたエピソードが伏線となり、やがて絡まりあって大きなストーリーへ。
最後はものすごい泣かされました……
700ページと厚いのですが、読みやすく楽しいうえに、読みごたえたっぷりで(矛盾しているようですけれども)、読んで損はない一冊です。子どもたちも大人たちも、キャラクターがひとりひとり、とっても魅力的なんですよね。
宮部さんの小説は、ストーリーテリングや読みやすさなんていう部分もすごいんだけど、とにかくキャラクターがいいなあと思います。
もともとファンではありますが、個人的な宮部さんオススメ作品ベスト3に入りました。
あとの二作は現代ミステリの『名もなき毒』、そのつぎが時代ミステリの『ぼんくら』。どれも切なく、ほろ苦く、けれど心温まる傑作です。
土地、古家あり。
建物を潰してそこに家を新しく建て直すのがふつうだろうと誰もが思うような、古い写真館つきの土地を買い、しかも風情があっていいからとろくに改装もせず、店舗つきの住宅にそのまま住もうという。そんなことを思い立つ花菱家の夫妻は、ちょっと変わり者だ。
そんな父母と、長男で高校生になったばかりの英一、次男で八歳の光。いまは四人で、写真館だった店舗付き住宅に住んでいる彼らだけれど、もともとは五人家族で、英一と光のあいだに長女の風子がいた。たった四歳で、インフルエンザ脳症で命を落とした女の子。
ひょんなきっかけから、心霊探偵まがいのようなことを引き受けるようになった長男の英一を主人公に、四話構成のストーリーが進んでいきます。ままならない恋、友人の悩みや、家族のこと。そんなあれこれを抱えながら高校生活を送る英一の青春をコミカルに描く、日常の謎系ミステリ……が入り口だったのですけれども、一話一話で語られたエピソードが伏線となり、やがて絡まりあって大きなストーリーへ。
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700ページと厚いのですが、読みやすく楽しいうえに、読みごたえたっぷりで(矛盾しているようですけれども)、読んで損はない一冊です。子どもたちも大人たちも、キャラクターがひとりひとり、とっても魅力的なんですよね。
宮部さんの小説は、ストーリーテリングや読みやすさなんていう部分もすごいんだけど、とにかくキャラクターがいいなあと思います。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
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