小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
読了。
――僕らは同じプロジェクトに属する最小単位のユニットだった。プロジェクトの名はハッピネス。僕らは壁にもたれながらスケッチブックをながめた。ときどき笑い、ときどき黙り、ときどきキスをして、ときどき指相撲をした。
ある日、風邪を引いたようだと彼女はいった。毎年のパターンなのだという。午後四時には会社を早退し、病院にいって、「ぼく」が返ってくるころには布団に入っていた。全体的にきびきびとした行動だった。毎年こんなふうに風邪を引いて、でもいつも三日で復活するんだと、彼女はいった。
だけど次の日になっても、彼女の熱は下がらなかった。
題材や話の筋としては、よく見る……というのも失礼だけども、ものめずらしいものではないです。ですが、この手のストーリーでここまで共感して読んだことは、かつてないかもしれない。よかったです。
魅力的なキャラクターと、その関係性、のなせるわざだと思います。優しくて、切なくて、すごく悲しいのに、読み終えてあたたかい気持ちの残る、極上のラブストーリー。
中村さんの描かれるカップルって、すごく素敵です。現実には、こんなふうに理解しあえるような、こんなに呼吸のあうカップルって、いないんじゃないかなあと思うんだけども、いたらいいなあとも思います。
――僕らは同じプロジェクトに属する最小単位のユニットだった。プロジェクトの名はハッピネス。僕らは壁にもたれながらスケッチブックをながめた。ときどき笑い、ときどき黙り、ときどきキスをして、ときどき指相撲をした。
ある日、風邪を引いたようだと彼女はいった。毎年のパターンなのだという。午後四時には会社を早退し、病院にいって、「ぼく」が返ってくるころには布団に入っていた。全体的にきびきびとした行動だった。毎年こんなふうに風邪を引いて、でもいつも三日で復活するんだと、彼女はいった。
だけど次の日になっても、彼女の熱は下がらなかった。
題材や話の筋としては、よく見る……というのも失礼だけども、ものめずらしいものではないです。ですが、この手のストーリーでここまで共感して読んだことは、かつてないかもしれない。よかったです。
魅力的なキャラクターと、その関係性、のなせるわざだと思います。優しくて、切なくて、すごく悲しいのに、読み終えてあたたかい気持ちの残る、極上のラブストーリー。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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