小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
真備シリーズ二作目。(一作目は『背の眼』)
主人公・ホラー小説家の道尾は、いとこの結婚式に参列しがてら、小説の題材にしようと、仏所を見学させてもらうことにした。そこには仏師たちの彫った、納品される前のさまざまな仏像が置かれていた。
そのまま空いた部屋に泊めてもらった道尾は、深夜になって、作業場にカメラを起き忘れたらしいことに気が付く。おっかなびっくり敷地内を歩き回るうちに、昼間には木彫りの仏像が笑い、その頬が動くのを見た。
動かないはずの仏像が笑い、血の涙を流す。そんな怪異がおきる仏所で、過去に、一組の男女が行方不明になるという事件があったらしい。過去に何があり、男女はどこに行ったのか。そして、仏像がなぜ笑ったのか。
トリック自体は、ものすごく目新しいとか、手が込んでいるという印象もないのですが、さすが道尾さん、ぞっと鳥肌の立つような怖さ、ぐいぐい引き込まれる巧みな語りに、すれ違う人々の心情、やるせなく哀しい余韻のあるラストと、魅力たっぷりの一冊でした。
まだまだ続く真備シリーズ。財布とスペースの都合から、文庫落ちするまでなんとかして待ちたい所存ではありますが、果たしてワタシの忍耐が持つかどうか……(戦々恐々)
主人公・ホラー小説家の道尾は、いとこの結婚式に参列しがてら、小説の題材にしようと、仏所を見学させてもらうことにした。そこには仏師たちの彫った、納品される前のさまざまな仏像が置かれていた。
そのまま空いた部屋に泊めてもらった道尾は、深夜になって、作業場にカメラを起き忘れたらしいことに気が付く。おっかなびっくり敷地内を歩き回るうちに、昼間には木彫りの仏像が笑い、その頬が動くのを見た。
動かないはずの仏像が笑い、血の涙を流す。そんな怪異がおきる仏所で、過去に、一組の男女が行方不明になるという事件があったらしい。過去に何があり、男女はどこに行ったのか。そして、仏像がなぜ笑ったのか。
トリック自体は、ものすごく目新しいとか、手が込んでいるという印象もないのですが、さすが道尾さん、ぞっと鳥肌の立つような怖さ、ぐいぐい引き込まれる巧みな語りに、すれ違う人々の心情、やるせなく哀しい余韻のあるラストと、魅力たっぷりの一冊でした。
まだまだ続く真備シリーズ。財布とスペースの都合から、文庫落ちするまでなんとかして待ちたい所存ではありますが、果たしてワタシの忍耐が持つかどうか……(戦々恐々)
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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