忍者ブログ
小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 読了。

 頃は江戸時代の末期、黒船が浦賀に来航した少しあと、時代が大きく動こうとしている頃合。
 主人公は小さな神社の禰宜で、人はいいけれど、いつもどこかのんびりしていて、しっかり者の弟にどやされている。彼は『夢告』という特殊な能力を持っていて、場を整え、鏡をもって祝詞を唱えると、知りたいと願ったことに関する夢を見ることができる。しかし、見たいものを見ることができるとは限らず、また、未来を見た場合は、見た未来とは違う結果になることもあるため、人からはあまり役に立たない占いだと、あきれられている。
 そんな主人公のもとに、古く大きな神社の宮司が、ある裕福な商家からの依頼を持ち込んだ。十年も前に火事で生き別れになった、一人息子を、その能力で探してほしいという。けれど、夢告に出てくる光景は、なんとも奇妙なもので……

 畠中さんの魅力は、愛嬌があってなんとも人のいいほっとするような登場人物と、安心して気楽に読める文章のとっつきやすさです。たとえ耳なじみのない言葉が出てきても、前後の文脈でフォローされているので、なんとなく読んでもだいたい通じちゃうし、展開に安定感があって、軽い気持ちで楽しく読める。
 ミステリ要素もありつつも、肩肘張ったところがなくて、素直に楽しめます。たぶん、普段からあまり小説を読みつけていない人にとっても、読みやすいんじゃないかと思います。

 本作もそのミリョク全開で、のんびりしていてちょっと抜けているけれど、自分が危険な目にあってもつい人を助けようとしてしまう主人公と、そんな兄を心配してぽんぽんしかりつけるしっかり者の弟のコンビが、とても楽しいです。というか個人的に、苦労性の弟に猛烈にときめく……!
 ガツンと重たい、パワーのある小説もいいけれど、安心してひょいと気楽に読める小説って、やっぱりええなあと思います。読書もやっぱり、ごはんとおかずとデザートのバランスだよね。(そう?)

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
twitter
ブクログ
ラノベ以外の本棚

ラノベ棚
フォローお気軽にどうぞ。
最新CM
[01/18 スタッフ]
[05/26 中村 恵]
[05/04 中村 恵]
[02/04 隠れファン]
アーカイブ
ブログ内検索
メールフォーム
約1000文字まで送れます。 お気軽にかまってやってください。
カウンター
忍者ブログ [PR]