忍者ブログ
小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 読了。

 かつて姉が三人の若者たちに暴行の末に殺されたという過去をもつ主人公。
 探偵事務所に就職した主人公は、調査員として働くうちに、ある老夫婦からの依頼を受ける。かつて彼らの息子を殺した男が、刑期を終えて出所したあと、どういうふうに暮らしているか、調べてほしい――
 相手が出所後も身を持ち崩し、詐欺グループの幹部になっているという報告を受けた後、老夫婦は、主人公に向かってさらに依頼を重ねた。「あの男を赦すべきか、赦すべきでないのかが知りたいのです。赦すべきならばその材料を見つけてほしい」
 何をもって罪を赦せるというのか。主人公は迷いながらも、その男の素行調査を続ける……

 胸を焼き続ける、姉を殺した連中への憎しみ。あまりに軽すぎる量刑。何を持って更生したというのか、どうしたら赦されるというのか。彼らをどういう目にあわせれば、復讐したことになるのか。
 復讐の炎はいつまでも胸を焼き続け、けして消えることはない。犯人への憎悪をもてあまし、迷い揺れる主人公は、いくつかの依頼を通して、何組もの犯罪加害者と被害者の家族たちの姿を見ます。それぞれの苦しみがあり、それぞれの出す結論がある。彼らと関わりながら、主人公は、自分の姉を殺した男たちの所在を探り出し、復讐の方法を探して、そして――

 人はときに、間違っていると分かっているのに、過ちを犯さずにはいられない。復讐する相手の状況を探り出すために卑劣な方法をとり、関係のない相手を傷つけて。その果ての復讐が、何も生まないと知っていても。
 姉を殺した主犯の男を目の前にし、復讐のチャンスを得たとき、主人公が取った行動とは。
 濃密な一冊でした。
 一読の価値あり。オススメです。

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
twitter
ブクログ
ラノベ以外の本棚

ラノベ棚
フォローお気軽にどうぞ。
最新CM
[01/18 スタッフ]
[05/26 中村 恵]
[05/04 中村 恵]
[02/04 隠れファン]
アーカイブ
ブログ内検索
メールフォーム
約1000文字まで送れます。 お気軽にかまってやってください。
カウンター
忍者ブログ [PR]