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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 七年前、妻が自殺した。自分以外の男の子どもを身ごもったまま。
 妻を失って以来、それまでの事業からいっさい手を引き、めったに外出することもなく、ただひっそりと平板な毎日を生きていた主人公。そこに突然、昔の上司が奇妙な依頼を持ち込む。ある事情から五百万円のカネを処分してしまいたい、手を貸してくれ――
 その奇妙な依頼に付き合った夜から、突然、主人公の周りに奇妙な連中が顔を出し始める。亡くした妻によく似た顔をした女性、経済界の裏の顔らしい老人、暴力団関係者。周到な、あるいは直接的な方法で、彼らは心当たりのない主人公から、あるものの所在を探り出そうとする。それは、ゴッホの知られざる遺作、もう一枚の「ひまわり」だった。

 いや、よかったです。ハードボイルドものが好きな人には、かなりオススメ。リアリティがあるかというと、小説的すぎるというか格好良すぎるかもしれないけれども、そこがいいです。いかにも男の人が書く小説だなあという感じ。男の美学というか……

 主人公は幼稚だ、性格が子どもだと、色んな人から度々言われています。たしかにそういう部分があって、大人げはないし、社会性が欠如しているのだけれども、その分男気や、皮肉な性格と頭の良さに見合わないような純粋さがあって、すごく魅力的。
 悲哀と皮肉、一途な愛。『ダナエ』『テロリストのパラソル』のときも思ったけれど、小説世界にどっぷり漬かれる、濃密な空気があります。

 また追々、藤原さんの過去の作品も探してみようと思います。すでに亡くなった方なので、新刊が出ないのが残念でたまりません。

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