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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 ああ、なんていうか、激情だなあ。このテンションは現代日本の若者にはなかなか出せないんだぜ! ……なんて余計なことをぼやきつつも、楽しみました。逃げてないで、たまには古典も読まないとなあ。

 しかし、良かったのは良かったんだけど、目当ての詩の訳がいまいち……
 そもそも、平素は詩を嗜んできていないわたしが、なんでいきなりブラウニングかというと、むかし読んだエッセイや好きなマンガなどで、何度か引用されていた詩がすごくインパクトに残っていたからなんですけど。『春の朝』という有名な詩。
 わたしが知っていたほうは、上田敏さんという方の、百年以上前の訳だそうで、引用すると、
----------------------------------------
  時は春、
  日は朝、
  朝は七時、
  片岡に露みちて、
  揚雲雀なのりいで、
  蝸牛枝に這ひ、
  神、そらに知ろしめす。
  すべて世は事も無し。
----------------------------------------
 この短詩がすごく好きで、(あとマンガの『少年魔法士』で、作者のなるしまゆりさんがまた別に、すごく素敵な訳をされてるのを見かけたりして)、それで思い立って買ったんですけど、新訳では、
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  時は春
  春の朝です。
  朝は七時、
  丘部には真珠の露が光っています。
  雲雀は空を舞い、
  かたつむりは棘を這う。
  神様は天にいます――
  天下泰平、天下泰平!
----------------------------------------

 や、まあ、新訳だって、ちゃんと美しい情景は伝わってくるんですけどね! けど、天下泰平って……!
 多少ふるくさくて読みづらくてもいいから、そこは美文を残しておいて欲しかったな、としみじみ思ったのでした。

 あとせっかく対訳なんだけども、原文を見てもさっぱり分からない、英語力ゼロのワタシ。
 そういえば、テンション高いのは、訳の人が大仰に訳したのかなあと思ったら、原文にも「!」がいっぱい使ってありました。

 そして衝動的に上田敏訳詩集『海潮音』を買ってきた私。いや、積み本が減ってないからね? 自制……
 まだ全部読んでないんですけど、『海潮音』の方の詩を読むと、ぜんぜんイメージが違います。やっぱり訳って大事なんだなあ。

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