小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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読了。
ある能力を活かして、探偵稼業をやっている主人公。彼の容貌には、常人と違う特徴があって、初めて会った人からは、たいてい驚きと偏見の目で見られてきた。
そんな彼がある日出会った相手は、一瞬驚きの表情を見せはしたものの、すぐに笑顔にかわった。それは、よく他者が見せる、偏見の目を向けてしまったことを恥じるような笑顔ではなかった。
この相手となら、分かり合えるかもしれない。そう思った主人公だったが……。
……あらすじが書き足りていない気持ちでいっぱいなんですけど、ネタバレしないために自粛しておきます。
コミカルなタッチと読みやすさ、ときおり混じるユーモア溢れた会話が、悲しく重いストーリーに緩急をつけています。読み手に負担のかからない謎の提示や、メリハリの利いた巧みな展開、それぞれひとクセあるユニークな登場人物たち。意表をつく巧みなミスリードへの誘導と、ていねいな伏線の解消。読みやすく楽しめる物語として、すごく秀逸でした。
少しもったいないと思ったのは、伏線や回収などがすごくしっかりしているのだけれども、よく出来すぎていて、つい書き手の存在を意識しながら読んでしまったこと。せっかくのいいストーリーなのに、うまく物語世界に入り込みきれなかった感じです。
もちろんその上で、じゅうぶん楽しく読んだのだけれども、「いまミステリ小説を読んでいるところ」というのを、常に頭の片隅で意識してしまって、作品世界そのものに完全に没入するには、もう一歩至らなかったというか。
おかげで、すごく深いテーマが根底に流れているのに、ついよく出来た構成のほうに気を取られすぎてしまって、堪能できなかったというか。読み手の資質の問題のような気もしますが……。
……それにしても、われながら、すごく贅沢なことを言っているなあ!
ふつう、小説を読むときって、できるだけ物語世界に没入したいですし、書き手の意図(の片鱗)に気付くと、意識が小説の外に逸れてしまって、もったいないような気もちになることがあります。ただ、ミステリに関しては別で、書き手の意図を予想しながら楽しむゲームとしての楽しみ方もあるわけで。
だから、そこに文句をつけるのはむしろ筋違いだと思うのですが、先に読んだ『ラットマン』の人間模様が、あんまり自然に胸に染み渡ってきたので、そっちの方向性をつい期待しすぎたのかも。
と、へんな注文をつけてみつつも、すごく面白かったです。また道尾さんの本は追々読んでいきたいなあ。……ホラー以外のやつから!(←怖いの苦手)
ある能力を活かして、探偵稼業をやっている主人公。彼の容貌には、常人と違う特徴があって、初めて会った人からは、たいてい驚きと偏見の目で見られてきた。
そんな彼がある日出会った相手は、一瞬驚きの表情を見せはしたものの、すぐに笑顔にかわった。それは、よく他者が見せる、偏見の目を向けてしまったことを恥じるような笑顔ではなかった。
この相手となら、分かり合えるかもしれない。そう思った主人公だったが……。
……あらすじが書き足りていない気持ちでいっぱいなんですけど、ネタバレしないために自粛しておきます。
コミカルなタッチと読みやすさ、ときおり混じるユーモア溢れた会話が、悲しく重いストーリーに緩急をつけています。読み手に負担のかからない謎の提示や、メリハリの利いた巧みな展開、それぞれひとクセあるユニークな登場人物たち。意表をつく巧みなミスリードへの誘導と、ていねいな伏線の解消。読みやすく楽しめる物語として、すごく秀逸でした。
少しもったいないと思ったのは、伏線や回収などがすごくしっかりしているのだけれども、よく出来すぎていて、つい書き手の存在を意識しながら読んでしまったこと。せっかくのいいストーリーなのに、うまく物語世界に入り込みきれなかった感じです。
もちろんその上で、じゅうぶん楽しく読んだのだけれども、「いまミステリ小説を読んでいるところ」というのを、常に頭の片隅で意識してしまって、作品世界そのものに完全に没入するには、もう一歩至らなかったというか。
おかげで、すごく深いテーマが根底に流れているのに、ついよく出来た構成のほうに気を取られすぎてしまって、堪能できなかったというか。読み手の資質の問題のような気もしますが……。
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だから、そこに文句をつけるのはむしろ筋違いだと思うのですが、先に読んだ『ラットマン』の人間模様が、あんまり自然に胸に染み渡ってきたので、そっちの方向性をつい期待しすぎたのかも。
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プロフィール
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
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