忍者ブログ
小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 読了。……ものすごくどうでもいいけど、変換しようとしたら「髪の守り人(上・毛)」って出た。私はこのパソコンでいったい普段どんな小説を書いているのだろうかと、思わず遠い目になりつつ。

 そんなしょうもない話は置いておいて、面白かった!
 そういえば守り人シリーズの前作を読んだのは、ブログをはじめる前だったから、レビューは今回が最初ですね。

『精霊の守り人』を初めとする、長編異世界ファンタジーのシリーズです。もう完結しているのだけれども、今、文庫化している途中で、文庫版が出ているのが『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』『虚空の旅人』『神の守り人(上・下)』の計六冊。

 呪術師たちは、人が暮らす世界と同じ場所と膜を一枚隔てるようにして、神々の世界が重なっているのだという。国や民族によって、内容は少しずつ違うけれど、よく似た話が各地に伝わっている……。
 さまざまな民族が暮らす重厚な世界観を背景に繰り広げられる、精霊や神々と、人間たちの物語。文化や民族、生活の描き方がよくて、リアリティと異国情緒が両立してて、すごーく素敵なのです。

 主人公は短槍使いのバルサと呼ばれる、用心棒を稼業にする女性。(※同シリーズ内の『虚空の旅人』では、一作目でバルサと旅をした新ヨゴ皇国の王子・チャグムが主人公)
 今回、シリーズ第五弾の『神の守り人』では、異界から何百年かに一度この世に訪れるという恐ろしい神を身に宿した少女が登場します。神は少女の願いを受け入れてその力を振るい、いとも容易く人々を殺していく……。
 人には過ぎた力だと、過去の歴史は言い、そのことを知る者たちは少女を殺そうと、あるいは利用しようと企んでいる。行き掛かり上、彼女を助けることになったバルサは、事情を知って、危険だからという理由で、まだ幼い娘を殺そうという人々の考え方に納得せず、少女を連れて逃げます。
 けれど少女は、自分の大切な人を殺した人間たちへの憎しみを、その小さな胸のうちに募らせていて……

 文庫版で出ている分は、ずっと順番に読んできたけれども、今回が一番面白かった……!
 伏せられた歴史、虐げられてきた民族、人々の暮らしへの不満、そういうものの絡み合って大きな流れに転じていく様子を巧みに描かれていて、守り人世界にひたりきって読んでいました。人物の魅力もだけれど、背景にある世界のたしかさが、上橋さんの大きな魅力なのだなあと感じます。
 情景描写の巧みさや臨場感も素晴らしく、また、登場人物の心情や、物語り全体を通して語られるテーマがしっかりと胸をうつ。良作です。

 つづきに拍手コメントへのお返事です。

拍手


>恵さまへ
 ハチクロよいですよー。終盤がすごく面白いので、読まれるならぜひ10巻まで。
 仲間っていいなあとか、恋っていいなあとか、諸々。一心不乱に何かに取り組む背中だったり、迷いだったり、片想いのせつなさやみっともなさだったり、青春が盛りだくさんです。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
twitter
ブクログ
ラノベ以外の本棚

ラノベ棚
フォローお気軽にどうぞ。
最新CM
[01/18 スタッフ]
[05/26 中村 恵]
[05/04 中村 恵]
[02/04 隠れファン]
アーカイブ
ブログ内検索
メールフォーム
約1000文字まで送れます。 お気軽にかまってやってください。
カウンター
忍者ブログ [PR]