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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 主人公・イタルは、駅の改札を出ようとしたところで、切符がポケットにないことに気付く。
 キップがないと駅から出られないから、なくしたら駄目よと、いつか母親が言った言葉を思い出して焦るイタルに、知らない女の子が「おいで」と声をかけてくる。
 ついていくと、駅の構内には不思議な詰所があった。駅では切符をなくして改札から出られなくなった子ども達が、「駅の子供」として寝泊りしているらしい。
 駅の子ども達は、改札を出さえしなければどの電車に乗ってもいいし、駅内の店であればどこでも無料で利用することができる。その代わり、平日の朝と夕方、手分けして駅のホームに立ち、ラッシュに押されて困っている子供たちや、ホームに落ちそうになっている子供たちを助けるという仕事を任されている……。

 池澤さんにしてはちょっと珍しい、可愛らしい感じのファンタジー。ちょっと不思議で、でも細部にリアリティーがあって、少し切なくて、子供たちの成長と友情がとても微笑ましい。
 駅の子供たちの中には、もうすでに死んでいる女の子も出てきます。死んだらどこかに行かなくてはいけないらしい、けれどまだ決心がつかない。駅長さんはそんな彼女に、決心がつくまでは、しばらく駅にいていいよと言ったらしいのだけれども、彼女は遺していく母親が気になって、なかなか思い切りがつけられずにいます。
 人は死んだらどうなるのか。作中で語られる生死感が、何だかすごく池澤さんらしくて、じんわり好きです。

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