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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 すぐれたプロ野球選手になる運命のもとに生まれついた主人公。生まれながらに持った飛びぬけた才能、幼いころから続けられてきた果てしない練習、「王になるべくして生まれ、育てられてきた」天才は、ひたすらに努力を重ね、誰にも手の届かない領域へ到達し、やがて――。

 なんというか、良くも悪くも伊坂ワールド全開な感じがします。すっごくシュールな世界、現実と奇妙な世界との融合が、ハードボイルドな文体で描ききられている。リアリティの薄皮を剥ぐと、その一枚下には奇妙な世界が広がっています。
 個人的には、すごく楽しく読みました。好きな人は好きだろうし、よく訓練された伊坂ファンであれば楽しめると思うけれども、万人向けではないんじゃないかなあ。

「伊坂作品を初めて読む人でも楽しめる作品は?」と聞かれたら、私は『死神の精度』『チルドレン』『重力ピエロ』あたりを挙げます。『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』もいいかなあ。
 逆に、「人を選ぶ作品は?」ということで挙げるなら、本作、『オーデュポンの祈り』、それから『グラスホッパー』あたり。どれもすごく印象深くて、独特の味わいがあるんだけれども、人を選ぶ感じ。

 そういえば、今回は少し、『グラスホッパー』と構成が似ているのかな。ストーリーやテーマはぜんぜん違うと思うんですけど。
 不思議な出来事がたくさん起こるんだけど、それは幻想的なファンタジーではなくて、どこか不気味さの混じる奇妙なもの。そこに、泥臭く生々しい現実感が同居している。作中で突然出てくる不条理に対して、合理的な説明がありそうなのに、ない。「この部分は語り手が見ている幻覚かな?」と思いきや、その奇妙なできごとを他の登場人物も共有している。どこからどこまでが現実なのか、境界があるようでない。読みながら幻惑されて、不思議な読後感。

『あるキング』は、連載から単行本化までに大幅に修正されたみたいですね。連載のときはどんな話だったのかなあ。

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無題
あ、書店で興味あったけど、すでに五冊ほど手に取っていたから、泣く泣くあきらめた作品だw
よく訓練された伊坂ファンのはずなので、きっと楽しめるかなw

そういえば、例の作品、もう少しで完成しそうです!
現在推敲中です。金曜までに送れるかと思います。
お暇なときにでも、よろしくお願いします。
Posted by かなたん 2009.09.02 Wed 18:33 編集
かなた様へ
読みたい本は数あれど身は一つ。本選びというのは悩ましいものですね……!

>例の作品
わあ、嬉しいなあ。お待ちしてます!
やった、週末の楽しみができた……!
Posted by HAL.A URL 2009.09.02 Wed 22:24 編集
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