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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 ヨークシャーにある<嵐が丘>という屋敷の主人に拾われた少年ヒースクリフは、長じるにつれてその家の娘・キャサリンと愛し合うようになるが、キャサリンは貧しいヒースクリフではなく、近くに屋敷を構えるリントン家の嫡男との愛のない結婚を選ぶ。屋敷を去ったヒースクリフは、数年を経て、どこから稼いだのか莫大な富を抱えて、復讐のために<嵐が丘>に戻ってくるが……。

 数年前までリントン家の屋敷だった<鶫の辻>に間借りすることになった主人公は、ひどく偏屈な貸主・ヒースクリフと、彼とともにくらす奇妙な家族にに興味を引かれる。間借りする屋敷に仕える女中頭が、前からこの土地に暮らしているというので、彼の生い立ちを話し聞かせてもらうことにした……というところから話が始まる。
 以後、女中頭の語る昔語りを中心に、主人公が現在見聞きした内容が混じって、過去と現在の嵐が丘のようすが語られていく。

 冒頭、まだ女中頭の過去語りに入る前、物語時間でいう“現在”のヒースクリフが、キャサリンの亡霊が現れたと聞いて、気が狂ったように嘆き取り乱す一幕があって、それが最後まで話のキイになっています。
 要約すると復讐の物語なんだけれども、その一幕があったことで、ヒースクリフの胸を占めているのが自分を虐待した人々への憎悪だけではなく、いまもキャサリンへの激しい愛と憎しみとの両方に心が引き裂かれて苦悩しているんだということを演出しています。

 全体に鬱々とした話なんだけれども、映画のような、人々の悲哀の合間にふと混じる遠景や、季節の移ろいを描く描写の美しさがみごと。

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