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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 きのう、職場の関係で、平和運動のイベントのひとつに借り出されたのはまあいいんですけど、そのあとの懇親会で酔いつぶれて、さんざん吐いた挙げ句、さっきまで死んでました。懲りない女だな!!

 今日8月9日は、ナガサキの原爆の日。ふつうは今日にあるような式典やイベントは、日曜なので繰り上げで、昨日に開催されているものが多かったです。今日は黙祷だけ。というか二日酔でうんうん唸りながら黙祷した私はもっと色々反省するべき。

 昨日は、集まりに参加したあと、爆心地公園に折鶴を献納してきました。折鶴の中には、ふつうの折り紙じゃなくて千代紙で折られていたり、チラシで折られていたりするのもあったんですけど、ひとつアメリカ国旗の模様入りの折り紙での千羽鶴を見かけて、ものすごく不思議な感じでした。もしかしてこれは、不謹慎だと怒るべきなのかな? それとも、何か深い意味があってのことなのかな。

 単純にアメリカ=悪なんていうつもりはさらさらありませんし、国家と国民のひとりひとりを同列化して話をするつもりはないです。けれど、過去の惨禍を水に流すかどうかはまた別の話。
 原爆の投下予定候補地は、兵器などを作る工場と市街地が隣接している地域ばかりだったそうです。
 長崎市民には有名な話なんですが、広島のあとは、福岡の予定だったのが、天候により視界が悪かったため、次の候補地であった長崎にうつったとのこと。戦艦武蔵の建造をしていた三菱造船所を狙っての、候補地だったそうです。風で流されたというのは本当か嘘か、落下地は市街のど真ん中。

 被害者意識を前面に押し出す前に、日本がやってきた悪事についてきちんと知るべきだという話は、それはそれでよくわかります。それでも、そもそもそれまで侵略を繰り返してきた日本が悪かった、だから仕方なかったんだ、というには、あまりにもあまりの被害。
 正義と悪の二元論で済ませる前に、この問題については、どうか犠牲者のようすとその後をきちんと知ってから、そのうえで考えてほしい。国という視点で論争をするなら、日本もたしかにすごく悪かった、でも相手が悪いからといって、何をしてもいいわけじゃないんだよ。

 8・9を忘れないで語り継ぐことが長崎市民の義務だと、ああした集まりに顔を出すとよく語られます。
 個人的には、そこまで気負っているわけではないけれど、仮に忘れたがったとしても、長崎が原爆を忘れてしまうには、莫大な時間がかかるだろうとは思います。投下そのものはすでに昔のことになりつつあっても、放射能による被害は、けして過去のことじゃないから。

 長崎に住んでいると、被爆者の体験談などの講演を聞く場面も何度かあります。きのうも、ちょうど1945年生まれの方が、体調を崩すたびに「まさか、今になって原爆症が出たのでは」と考えてしまう不安と、長崎を離れて状況したときに受けた差別の視線について、話しておられました。
 私の同輩の友だちにも、被爆三世の子がいます。
 いつか、実は自分は被爆三世らしいと、笑顔交じりに話してくれた彼女に対して、気のきいた慰めは、何ひとつ言えませんでした。あの笑顔の端ににじむ不安の影を、ときどき思い出します。
 さいわい彼女は今も元気にしているはずですが、戦後六十余年を過ぎてもいまだに不安の影を落とすという、三代祟る怨霊よりも厄介なやつです。

 爆心地近くは、小学校や最初の職場が近かったので、昔からうろうろする機会はわりと多かったし、市内の主要な通りだから、いまでもよく通りかかります。
 水を求めて集まった人々の遺体で埋まったという浦上川は、いまもお世辞にもきれいとはいえないどぶ川ですが、それでも魚がときどき跳ねて、銀色に光ります。
 爆心地のあたりは、海に流れ込む河口からは何キロも離れたところですが、満潮時には海水が流れ込んで逆流して、すこし潮の匂いがします。街路に植えられた柳が風に揺れるのは平和な眺めで、川をまたぐ歩道橋の上から眺め降ろすと、汚い川なりに、ふしぎとしずかな気分になります。資料で見聞きする往時のようすとは、どうにもうまく重なりません。

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