小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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いろんな方が絶賛されているので、「へえー。そのうち読もう」とは確かに思ってました。ただ、最近本を買いすぎだから、「そのうち文庫化するまで待とう……」とも思ったはずなんです。
なんですが、なんでか今、読み終わって机の上にあるんだなあー。あれえ、不思議だなあ。(主に自分のアタマが)
というわけで読了。
結論から言えば、すっごく面白かった。
ただし、取り扱い注意です。すごい本ですし、全力でオススメしますけれども、体調などにより人の悪意にふれるのが辛い気持ちになっているとき、気分が落ち込んでいるときには、もしかしたら読まないほうがいいかもしれません。
悪意に、満ち溢れている。それも、いわれのない理不尽な悪意ばかりではない。正当な怒り(あるいはそれによく似た何か)が含まれている。そこが、怖い。
ここに描かれている人の心の闇は、とうてい理解できない理不尽な悪、ではないのです。誰がそこに陥っても、きっとおかしくないという感触がして、それがすごく、すっごく怖い。
人を責める、非難するということは、生理的に気持ちいいんですよね。攻撃の、復讐の、人を傷付けるということの、快感。自分を正当化すること、人を貶めるということには、安心感だけでもない、攻撃性を満足させるだけでもない、何かがある……。
予想を裏切る展開、目を離せないスリル。その中の何パーセントかは、復讐の快感に共感してしまう自分への恐怖でもあります。
ぞっとする展開の運びが秀逸。誉めてるのかそうでないのかよく分からない書評になっているかもしれませんが、すごく面白かったです。
なんですが、なんでか今、読み終わって机の上にあるんだなあー。あれえ、不思議だなあ。(主に自分のアタマが)
というわけで読了。
結論から言えば、すっごく面白かった。
ただし、取り扱い注意です。すごい本ですし、全力でオススメしますけれども、体調などにより人の悪意にふれるのが辛い気持ちになっているとき、気分が落ち込んでいるときには、もしかしたら読まないほうがいいかもしれません。
悪意に、満ち溢れている。それも、いわれのない理不尽な悪意ばかりではない。正当な怒り(あるいはそれによく似た何か)が含まれている。そこが、怖い。
ここに描かれている人の心の闇は、とうてい理解できない理不尽な悪、ではないのです。誰がそこに陥っても、きっとおかしくないという感触がして、それがすごく、すっごく怖い。
人を責める、非難するということは、生理的に気持ちいいんですよね。攻撃の、復讐の、人を傷付けるということの、快感。自分を正当化すること、人を貶めるということには、安心感だけでもない、攻撃性を満足させるだけでもない、何かがある……。
予想を裏切る展開、目を離せないスリル。その中の何パーセントかは、復讐の快感に共感してしまう自分への恐怖でもあります。
ぞっとする展開の運びが秀逸。誉めてるのかそうでないのかよく分からない書評になっているかもしれませんが、すごく面白かったです。
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無題
私もこの本を読んですごいなぁと思ったの。クールな女教師の独白は凄みが有るよね。
HALさんの書評を読んで、私も人の黒いところをえぐり出して書きたくなるんだけれど、それって読後が良くないよね。うん、理解した。
そこをどう上手くもっていくか考えようと思ったよ。
ありがとう。
HALさんの書評を読んで、私も人の黒いところをえぐり出して書きたくなるんだけれど、それって読後が良くないよね。うん、理解した。
そこをどう上手くもっていくか考えようと思ったよ。
ありがとう。
キャサリン様へ
この本を読んで、私は「怖い」と思ったけれど、嫌な気持ちになったかというと、実はそうでもないです。
コメントを拝読しているうちに、ふと思い出したのですが。以前TC本館の方で、宇留岩様から南木佳士さんの『阿弥陀堂だより』を薦めていただいたのですが、作中の人物のセリフに「金出して本買って、せつねえ話を読まされるんじゃたまらねえでありましょうや。うれしくなりたくって金を払うじゃあありますまいか」というのがあって、ええ言葉やなあ……とはっとしたのでありました。
しかし、では人の心の暗い部分を描きだすことに意味がないのかというと、そんなことはないとも思います。どうやったって人の心の中には多かれ少なかれ暗闇があるものだし、そこにあるものを、ない振りをして目を逸らしていても仕方がないとも思うのでした。その辺のリアリティをどこまで追求するかは、書かれたいテーマによるでしょうけれど、そこも丸ごと書かないと結局は『人間』にならない、とも思ったりします。
穢れを知らない美しい心の持ち主を書くことも、悪くはないけれども、ごく当たり前に欲得や汚れに塗れた普通の人間がかいま見せる良心や誇りや優しさや、そういうものこそ尊いとも思ってみたり。
読後感、後味がいい本の方が好まれる傾向はありますけれど(私もどっちかというとそういう小説の方が好きですが)、それも場合によってはこだわる必要はないんじゃないかなあ、とも思ったりします。後味が悪い、ひっかかるものがある、という本を読んだときって、そうじゃない本を読んだときより、あとからそのことについて自分なりに一生懸命考えるんですよね。
一見、救いのない結末に見えるような物語だと、どうしても賛否両論分かれますけれども、根底に流れるテーマがしっかりしていれば、浅くはならないのではないかと……。
ちょ、長文……。益体もない返信、大変失礼しました。
コメントを拝読しているうちに、ふと思い出したのですが。以前TC本館の方で、宇留岩様から南木佳士さんの『阿弥陀堂だより』を薦めていただいたのですが、作中の人物のセリフに「金出して本買って、せつねえ話を読まされるんじゃたまらねえでありましょうや。うれしくなりたくって金を払うじゃあありますまいか」というのがあって、ええ言葉やなあ……とはっとしたのでありました。
しかし、では人の心の暗い部分を描きだすことに意味がないのかというと、そんなことはないとも思います。どうやったって人の心の中には多かれ少なかれ暗闇があるものだし、そこにあるものを、ない振りをして目を逸らしていても仕方がないとも思うのでした。その辺のリアリティをどこまで追求するかは、書かれたいテーマによるでしょうけれど、そこも丸ごと書かないと結局は『人間』にならない、とも思ったりします。
穢れを知らない美しい心の持ち主を書くことも、悪くはないけれども、ごく当たり前に欲得や汚れに塗れた普通の人間がかいま見せる良心や誇りや優しさや、そういうものこそ尊いとも思ってみたり。
読後感、後味がいい本の方が好まれる傾向はありますけれど(私もどっちかというとそういう小説の方が好きですが)、それも場合によってはこだわる必要はないんじゃないかなあ、とも思ったりします。後味が悪い、ひっかかるものがある、という本を読んだときって、そうじゃない本を読んだときより、あとからそのことについて自分なりに一生懸命考えるんですよね。
一見、救いのない結末に見えるような物語だと、どうしても賛否両論分かれますけれども、根底に流れるテーマがしっかりしていれば、浅くはならないのではないかと……。
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プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
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