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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 ラジコンヘリに積んだ爆弾を使った、首相暗殺事件。突然起きたその事件の犯人に仕立て上げられた青年・青柳雅春は、わけがわからないまま、必死で逃げ出す。
 すぐに発砲し、無関係の人間も平気で巻き込む警官たち。乱暴な捜査、そこここで光る監視の目。無責任にあることないこと情報を垂れ流すマスコミ。逃げつづけるうちに青柳は、どうやら真犯人は個人とか派閥とかいう小さな単位ではなく、もっと大きなもの、姿のない巨人のようなものではないかと感じ始める。
 映画なら、真犯人を探して無実を潔白すればいい。だが、それができないならば、いったいゴールはどこにあるのか。どうすれば勝ったことになるのか……。

 ずっと前に買ってあったんですけど、厚いし、伊坂さんの作品なら集中して一気に読みたかったので、ゆっくりはまって読めるときまでと思って、長いことと寝かせてました。
 面白かった!
 絶妙な伏線とストーリーの交錯、時系列の捌き方。キャラクターの立ち位置。誰を信用していいか分からない状況で逃げ続け、追い詰められる中での心の交流と、不思議な信頼関係。
 いやはや、伏線ってこう使うんだなあ。面白く書く、ということをここまで徹底できるのはすごいです。

 伊坂さんの作品は、ちょっとシュールで、それからリアルというよりも戯画調なところがあって、中にはそこが合わないという人もいるみたい。私も最初、『オーデュボンの祈り』を読んだときは、面白かったんだけど読み終えて複雑な心境で、最初から手放しで大絶賛してたわけじゃないんですけど、だんだんハマってきて、そういうところもすっかりクセになってきています。

 ラストは正直、泣いた……

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無題
ゴールデンスランバー、いいですよね。
ミステリというよりも、エンタメ小説として。
遊び心とか伏線とか、そういう伊坂ワールド的な要素が目一杯詰まっているというのか。
ラストは巧いなあ! と感嘆しました。
Posted by かなたん 2009.07.08 Wed 07:20 編集
かなた様へ
 ですよね! 踊るような展開の運びと、ユーモアと感動のバランスが、ストレスなくぐいぐい読ませて面白いんですよね。深刻なストーリーでも、必ずところどころに息を抜いて笑えるシーンがあって、本当に「面白い」ことに特化してるなあー、と。職人芸ですね。
 展開だって、ご都合はご都合なんですけど、伏線と語りとキャラクターの味のせいで、むしろそれごと楽しめるというか。伊坂作品って、いつも登場人物が味があって面白いですけど、今回のお気に入りはロック岩崎と、青柳雅春のお父さんでした。
 まだ「陽気なギャング?」と「フィッシュ・ストーリー」「砂漠」が未読で、ぼちぼち揃えようかと思ってます。ああ、楽しみなような、読んでしまうのがもったいないような。
Posted by HAL.A URL 2009.07.08 Wed 23:13 編集
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