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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 パートさんたちを交えた飲み会で、けっこう盛り上がって騒いでいたわけですけれど、ほどよくアルコールが回ってくると、やはり普段たまっているものがあるらしく、生活の愚痴とか仕事の愚痴とか出てくるわけです。

 正社員どうしだったらもっと飲みに行くチャンスもあれば、残業中や帰り際に少しは話す時間もあるんだけど。普段だって短い雑談くらいはするけど、仕事中にはそんなにゆっくり話を聞く時間もないし、奥様方の生活って普段は縁がないので(うちの母は私が就職するまで正社員で働いて忙しく子育てしていたので、ちょっとイメージが違うんです。他にも周りには働く女性が多い)なかなか興味深くて、色々聞いていたわけなんですが。

 いろいろ共感したり、なるほどーと思うことも少なくなかったんですけど、中に十年以上専業主婦だったのを、差し迫った経済的な必要性があるわけでもなく、「ちょっと働いてみたくて」みたいなノリでやってきた人がいたわけです。
 もちろん、それはそれでいいことだと思うんだけど、ただ、その人は仕事に対する姿勢がちょっと真剣みが足りなくて、もちろんいいかげんだというわけではないんだけど、やっぱり色んなことでちょっとした気の利かなさとか、ミスの多さとか、暇なときに自分から仕事を探したりできないようなところとか、働きがよくない部分も、気にならないではない。だけど、その辺は大目にみるしかないから、皆でフォローしてる。でも、彼女にしてみれば、慣れない環境におかれているわけだから、ストレスは多いわけですよね。それで、その人から愚痴がすごくたくさん飛び出してきたんです。

 もちろん飲みのときは普段ためてる愚痴くらい吐き出してもらっていいんだけど。一日六時間の勤務で、周りの人たちがまったく一から仕事を教えながら、中の(お客様対応のない)簡単な雑務をしてもらっているのに、勤務条件とか仕事の中身に対する不満が次から次に出てくるのを聞いていると、ふと、真剣に相手の身になって聴くことが難しい自分に気付くんですよね。もちろん表面上はうんうんと頷きながら拝聴しているわけだけど、内心でも共感しつづけることが、なかなか難しい。

 人間の感情の中で「だけどさ、こっちの身にもなってよ」というやつが、すごく厄介なシロモノなんですよね。
 なんにでも受容的に生きられればいいんだけど、相手から否定的な論調でふっかけられたり、攻撃的に愚痴を言われたりすると、「けど、そうは言ってもさ、」が自分の中で鎌首をもたげてくる。
 ほんとはそこで、なるだけ共感しながら聞きたい。もともと、できるだけお客さんの身になって相手の話を聴くことが、自分の仕事の第一歩なんです。だから、これもちゃんと聴くべきだと頭では分かってる。でも、仕事だと何とかそこそこできることが、プライベートだと難しい。
 仕事中は、自分に暗示をかけてどっかにやってるんだけど。でも、それも完璧じゃないから、お客さん相手にだって、たまにはどうしても堪えきれずに思っちゃうことはある。もちろん仕事だから、表面には出さないけど。

 それでそいつ、「そうは言ってもさ、」と言い出すやつが、ふらっと心の中にやってきたわけです。そりゃ、こっちは独身で気楽な身だけど、数年おきの転勤のストレスに耐えて、月に百時間も二百時間も残業があるときもあるし、難しいお客さん(アルコールの匂いをぷんぷんさせてきたり、腕に刺青が入っていたり、クレームを抱えてきたり、大声で恫喝してきたりするような人)が来たときにも、肝が冷えるような思いをしながら対応しなきゃならない。
 もちろん厄介な分、頑張って対応したお客さんに「ありがとう」と言われたときの達成感は捨てがたいので、自分なりに納得して働いてるんだけど。でも、そういう状況がときどき辛くならないわけじゃない。ときには気分がささくれてきたりもするわけで。その中で、簡単な仕事しかお願いしていない人から、あんまり不満ばっかり聞かされると、内心でちょっとむかっと来ないこともない。

 そりゃ、「お前はその分の給料をもらってるだろ」と言われればそのとおりで、私は安月給ではあるんだけど、その人よりはたしかにもらってる。自分が結婚できてないのは自分の選択に伴う責任だし、もし結婚したとしても、仕事をやめて家に籠もるつもりはさらさらないので、やっぱり文句を言うのは間違いなんだけど。
 もちろん主婦が忙しいというのは、母を見て重々分かってるんです。だから「いい身分じゃないか」と思うのは完全に間違い。これも分かってる。その人もいい人で、ちょっとアルコールが入って愚痴が多くなっただけなんですけど。でも頭で分かるのは簡単で、心から相手の身に立つのは、なかなか難しい。
 私はキャリアウーマンというほどではないけど、主婦と働く女性の間の壁は、こうやって出来ていくんだなあ。悲しいことだ。

 ホントは、相互理解の妨げになるこの壁を、なんとかして克服したいと、いつも思っているんです。相手と友好的にやっていられるうちは潜んでいる、自分の中の「けど、そうは言ってもさ、」が、相手が攻撃的に出てくると途端にすかさず忍び込んでくる。一種の自己防衛ですよね。

 今回は仕事に対する姿勢の問題で浮上してきたわけだけど、それはもっと根本的なところで、男女の違いだったり、上司と部下の違いだったり、世代の違いだったり、国や文化の違いだったり、立場や考え方の違いだったりするところで、いつもさり気なくやってきて、相手との共感や相互理解を妨げる。
 そいつに全面降伏してしまえば、価値観の一致する僅かな人としか共感しあえない、視野が狭くて頭の固い人間にしかなれない。でも多分、自分の心から完全にそいつを追っ払うことって、どうやってもできない。それが自然にできている、神様みたいな人もいるかもしれないけど、私は無理だ。全ての人間と仲良くはやれない。
 だから、せめて何とかしてそこそこ打ち勝ったり、うまいこと折り合いをつけたりしていかないといけない。憎いやつです。


 と、まあ色々あったけど、全体には楽しい飲み会でした。三次会の焼き鳥屋さんで、店長が自分も酔っ払って、へたくそな三線を弾き出してた。フルタイムの仕事から帰ってきた奥さんを手伝いに駆り出して、接客させてる間に。ちょ、働けよおっさん! と思わないでもないけど、面白い人でした。奥さんが気の毒すぎる気がするんだけど、でも仲いいみたい。夫婦って不思議!
 そして今日は二日酔は免れたけど、夕方まで寝こけてました……なんで終電ぎりぎりまで飲むかな自分!

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