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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 小説の設定について。数日前には主人公の椅子の材質でぼけっと妄想を広げていたわけですが、今日は、小説の舞台として登場する近くの村の文化について思いをめぐらせていました。

 深い森のそばにある農村。平地で僻地、農業中心で、少し離れるとまあまあの幅の川がある、雨がそこそこ多い、森に保水力があるので洪水は少ない。わずかな手工業、織物は職人じゃなくて村の女の多くが携わる、ということは各家庭に簡単な機がある。
 木材が豊富だから建材や道具は木が中心、鉄は外から仕入れたものを大事に使う。人口構成は農民八割、産業は細々と零細。豊穣の女神や森の精霊への信仰、農業関係の年中行事に絡む祭りがいくつかある。識字率はかなり低い、学校はない、医者もきちんと学んだものはいない、産婆はいる。秘境というほどではないので、細々とした行商は来る。農作物が不作のときは、森に入ればなんとか飢えはしのげる……。
 と、ぽつぽつ思いついたことのメモを作っていたのですが、ふと、「塩は……?」と思ったところで、気になって仕方なくなりました。

 人間は塩がないと生きていけないですよね。つまり、どこかから調達する必要がある。海は、雨が多いという設定上、そう極端に遠くはないはずだけれど、自分たちで海水を汲んで作るような距離にはないイメージ。ということは、交易に頼るのか。
 しかしそんな辺鄙な村だったら、行商人から弱みにつけこまれて言い値を払うしかないんじゃないかという気もするし、そうすると塩=ぜいたく品? しかし必需品でもある。いま想像しているような村で、織物や木彫り細工を売って、それだけの稼ぎを得るほどの産業を抱えられるだろうか。近場で高価な鉱物が取れる、というイメージでもないし。
 じゃあ、森の奥から岩塩が……? いや、設定の都合上、森の深いところにはめったに村人が踏み入らないつもりで構成しているし……。

 物語上、いっさい塩のことに触れなきゃいいんでしょうけど、しかし一度気が付くと気になって仕方ないという。現実世界で、森の奥地に住んでいる部族の人とかはどうしてるんでしょうか。……もしかして、動物の生肉や血から摂取できるミネラルで足りるのかな。エスキモーの人たちが、野菜のかわりに生肉からビタミンをとりますよね。それと一緒かなあ。
 しかしすでに農村と位置づけて設定を作っていて、どうもそこは動かしがたい。うーん……。
 あまり国のすみずみに行政の手が行き渡っていないようなイメージがあるので、塩の専売とかは考えてなかったんですけど、そこは妥協すべきかな……。村の雑貨屋が近くの少し大きな町まで半日ほどかけて出向いて、定期的に仕入れる、国がきちんと価格統制をしている。仕入れの手間の分、村では貴重は貴重。

 しかし、そういえばやや寒い地方のつもりで書いてるんだった。寒いところって、塩をたくさん使って漬け物なんかの保存食を作るイメージがあるんですけど……それは雪に覆われるから? 雪がものすごく積もったりしなきゃそこそこ平気なのか? わりと、冬に収穫する野菜もありますもんね。ああもう、九州育ちにはいまいちピンとこないよ!
 塩漬け以外の保存食でもいいのか……茹でて干す? なんかこう、切り干し大根的な?……舞台がどんどん日本の寒村になっていくよ!
 肉類は燻製? 燻製はありそうだなあ。燻すのにいい木がありそう。砂糖づけ……は、砂糖もあんまり作るようなイメージないなあ。

 それにしても、現代日本に暮らしてると、塩が重要な貴重品というイメージが全くわかないですね。そういえば昔読んだ漫画で、砂漠を旅する人たちが塩をコーヒーに入れて飲むシーンがあって、それがすごく印象深かったような記憶があります。
 ここは思い切って、塩の文化史系の本を買うべきだろうか。それともきりがないと無視してさっさと書き進めるべきだろうか……。ううっ。

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