小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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最近、小説の最初の一文に関心があります。もちろん出だしが素敵な作品が、必ずしも最後まで面白いとは限りませんが、「つかみが重要」という側面があるのも確か。
色んな書き出しがあると思うけど、そこにどういう効果があるかも色々ですし、奇抜な一文で読者の興味をひきつけるとか、事件を予感させるとかいうのも、続きを読みたくなるいい「つかみ」ですよね。
あるいはSFだったりファンタジーだったり歴史小説だったりするときは、できれば序文で舞台の多少の雰囲気を伝えておきたい。シリアスなのかコメディなのか、恋愛ものなのかアクションものなのか等々、そういう作品全体への予感を与えることができればなお良い。
自分自身は、意識しなければ天候とか季節とか、そういう情景描写から入りがちです。(無難というか何というか……)晴れ渡った空がどうの、風が強いの、蒸し暑いのというような。それも、奇抜なものではなくて、誰にでも想像しやすい分かりやすいところから。できれば視覚だけじゃなくて、触覚か嗅覚にも訴えるとなおいいな、と思っています。
へたくそで退屈な感じになっているけれど……、まあさておき、そういう冒頭は方向性としてはアリだと思うんです。うまくいけば読む人を舞台に引き込んで、リアリティを感じてもらえる、かもしれない。……うまくいけば。
さておきそういうことで、読み始めるときに、最初の一文をちょっと意識することが多いです。
個人的にはシンプルな出だしが好みで、横山秀夫さんの『クライマーズ・ハイ』は、「旧式の電車はゴトンと一つ後方に揺り戻して止まった。」なんかは、簡潔な文体の中にもちょっと雰囲気があって、地味に大好き。
ファンタジーでは、小野不由美さんの『十二国記』なんかは「漆黒の闇、だった。」と大変シンプルで、だけど、続く恐ろしい夢のシーンに滑り込むにあたって、しっかり雰囲気を作っている。
基本的にはシンプル好みだけど、捻りがきいているのも、それはそれで好きです。
伊坂幸太郎さんはユニークな書き出しが多くて、『重力ピエロ』の「春が二階から落ちてきた。」とか、『死神の精度』の「ずいぶん前に床屋の主人が、髪の毛に興味なんてないよ、と私に言ったことがある。」なんかも、いきなり興味を引く。後者は特に、主人公である千葉の性格や、死神の設定なんかの描写にも繋がっていて、いい書き出し。
宮部みゆきさんの『名も無き毒』などは「それは九月中旬にもかかわらず、日中の最高気温が三十三度に達した日のことだった。」なんていう日常感あふれる冒頭ですが、そこから続く事件の凄惨さとのギャップを効果として活かしています。
荻原浩さんの『ハードボイルド・エッグ』も、「水曜の晩、アリサが失踪した。」というなかなかクールな探偵モノっぽい出だしで始まりますが、その後の主人公のちょっと間抜けな姿との対比が可笑しくて、これもギャップが効果を生んでいます。
私は読み始めるとすぐ熱中してしまうので、読みながら小説の冷静な分析はできないんですが、まだ作品中に入り込む前に、冒頭の一文くらいなら、意識して注意を払うこともできます。それで意図して楽しんでるわけなんです……が。
昨日レビューした本の話。歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』という、なかなか風情あるタイトルで、半ばタイトルに惹かれて衝動買いしたようなもの。
楽しみに帰って、わくわくしながらページを捲ると、いきなり冒頭が「射精したあとは動きたくない。」
これはひどいw
しかもそこから気だるく艶めいた空気に繋がるわけでもなく、「ことが済んだあとは疲れ、後悔し、相手がいやになる。それが男の生理というものだ」というような趣旨のことを滔々と語る主人公。しかも自分だって金で相手を買っておきながら、売春婦だのなんだのと、内心で世の女性たちを罵る主人公。いきなりの「男ってサイテー」な出だしに、思わず吹きました。爆笑しながら読んだ私もちょっとアレなんですが。そこはうら若き(強調)女性として、怒るか恥らっとこうね。
あ、肝心の中身はすごく面白かったです。<レビューはこちら>ちゃんと冒頭のシーンもさり気ない伏線になっています。オチまで読んでから読み返すと初読と意味合いが変わって、ますます可笑しい。
色んな書き出しがあると思うけど、そこにどういう効果があるかも色々ですし、奇抜な一文で読者の興味をひきつけるとか、事件を予感させるとかいうのも、続きを読みたくなるいい「つかみ」ですよね。
あるいはSFだったりファンタジーだったり歴史小説だったりするときは、できれば序文で舞台の多少の雰囲気を伝えておきたい。シリアスなのかコメディなのか、恋愛ものなのかアクションものなのか等々、そういう作品全体への予感を与えることができればなお良い。
自分自身は、意識しなければ天候とか季節とか、そういう情景描写から入りがちです。(無難というか何というか……)晴れ渡った空がどうの、風が強いの、蒸し暑いのというような。それも、奇抜なものではなくて、誰にでも想像しやすい分かりやすいところから。できれば視覚だけじゃなくて、触覚か嗅覚にも訴えるとなおいいな、と思っています。
へたくそで退屈な感じになっているけれど……、まあさておき、そういう冒頭は方向性としてはアリだと思うんです。うまくいけば読む人を舞台に引き込んで、リアリティを感じてもらえる、かもしれない。……うまくいけば。
さておきそういうことで、読み始めるときに、最初の一文をちょっと意識することが多いです。
個人的にはシンプルな出だしが好みで、横山秀夫さんの『クライマーズ・ハイ』は、「旧式の電車はゴトンと一つ後方に揺り戻して止まった。」なんかは、簡潔な文体の中にもちょっと雰囲気があって、地味に大好き。
ファンタジーでは、小野不由美さんの『十二国記』なんかは「漆黒の闇、だった。」と大変シンプルで、だけど、続く恐ろしい夢のシーンに滑り込むにあたって、しっかり雰囲気を作っている。
基本的にはシンプル好みだけど、捻りがきいているのも、それはそれで好きです。
伊坂幸太郎さんはユニークな書き出しが多くて、『重力ピエロ』の「春が二階から落ちてきた。」とか、『死神の精度』の「ずいぶん前に床屋の主人が、髪の毛に興味なんてないよ、と私に言ったことがある。」なんかも、いきなり興味を引く。後者は特に、主人公である千葉の性格や、死神の設定なんかの描写にも繋がっていて、いい書き出し。
宮部みゆきさんの『名も無き毒』などは「それは九月中旬にもかかわらず、日中の最高気温が三十三度に達した日のことだった。」なんていう日常感あふれる冒頭ですが、そこから続く事件の凄惨さとのギャップを効果として活かしています。
荻原浩さんの『ハードボイルド・エッグ』も、「水曜の晩、アリサが失踪した。」というなかなかクールな探偵モノっぽい出だしで始まりますが、その後の主人公のちょっと間抜けな姿との対比が可笑しくて、これもギャップが効果を生んでいます。
私は読み始めるとすぐ熱中してしまうので、読みながら小説の冷静な分析はできないんですが、まだ作品中に入り込む前に、冒頭の一文くらいなら、意識して注意を払うこともできます。それで意図して楽しんでるわけなんです……が。
昨日レビューした本の話。歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』という、なかなか風情あるタイトルで、半ばタイトルに惹かれて衝動買いしたようなもの。
楽しみに帰って、わくわくしながらページを捲ると、いきなり冒頭が「射精したあとは動きたくない。」
これはひどいw
しかもそこから気だるく艶めいた空気に繋がるわけでもなく、「ことが済んだあとは疲れ、後悔し、相手がいやになる。それが男の生理というものだ」というような趣旨のことを滔々と語る主人公。しかも自分だって金で相手を買っておきながら、売春婦だのなんだのと、内心で世の女性たちを罵る主人公。いきなりの「男ってサイテー」な出だしに、思わず吹きました。爆笑しながら読んだ私もちょっとアレなんですが。そこはうら若き(強調)女性として、怒るか恥らっとこうね。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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