小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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読了。
米軍基地の近くにある町。基地の兵士と、麻薬に溺れる若者たち。繰り返される、飽食と麻薬と乱交のパーティ。日常的に繰り返される乱痴気騒ぎと暴力。
青春小説。眩暈のするようなイメージの奔流、まるで詩のような文体。淡々と描かれる暴力と堕落、退廃、停滞、自棄、倦怠と悲哀、現実との解離、回帰願望。青年ならではの危うさ。
危うさどころか、どっぷり首までインモラルな世界に漬かりきっていて、果てしなく破滅的。麻薬は日常的、酩酊したまま車を運転して基地に突っ込むし、電車に乗っていた見知らぬ女性に暴行は加える。もう無茶苦茶だし、あまりに痛々しいし、淡々と描かれているとはいえグロテスクな描写も多い。賛否両論真っ二つというのも頷けます。
自分の倫理感覚からいうと、絶賛するのも気がひけるんだけど、たとえば十代の若い人に面と向かって「これを読んで村上龍のファンになった」とか言われたりしたら心配になると思うんだけど、ただ、誤解を恐れずに言えば……良かった。
刺激的だからとか雰囲気がカッコイイからとかではなく、むしろ痛々しくいたたまれない話だと思うんですけど。でもひとつ、すごく好きなシーンがあります。
ジャンキーの友人が主人公に向かって、「お前、フルートを吹けよ」と話しかける、ただそれだけの、会話だけのシーンなんですけど。ヘロインが切れて、もうヘロインが欲しくて欲しくてヘロインのためなら人でも殺そうってときに、ガタガタ震えて気が狂うほどヘロインを打ちたいと思うのに、なのに自分とヘロインだけじゃあ何か足りないような気がして、その足りないものは、お前があのとき吹いてくれたフルートだと思う、だからお前はフルートを吹けよ――
なんだか、しばらく胸に残って、何度も思い返すような、そんな気がします。
米軍基地の近くにある町。基地の兵士と、麻薬に溺れる若者たち。繰り返される、飽食と麻薬と乱交のパーティ。日常的に繰り返される乱痴気騒ぎと暴力。
青春小説。眩暈のするようなイメージの奔流、まるで詩のような文体。淡々と描かれる暴力と堕落、退廃、停滞、自棄、倦怠と悲哀、現実との解離、回帰願望。青年ならではの危うさ。
危うさどころか、どっぷり首までインモラルな世界に漬かりきっていて、果てしなく破滅的。麻薬は日常的、酩酊したまま車を運転して基地に突っ込むし、電車に乗っていた見知らぬ女性に暴行は加える。もう無茶苦茶だし、あまりに痛々しいし、淡々と描かれているとはいえグロテスクな描写も多い。賛否両論真っ二つというのも頷けます。
自分の倫理感覚からいうと、絶賛するのも気がひけるんだけど、たとえば十代の若い人に面と向かって「これを読んで村上龍のファンになった」とか言われたりしたら心配になると思うんだけど、ただ、誤解を恐れずに言えば……良かった。
刺激的だからとか雰囲気がカッコイイからとかではなく、むしろ痛々しくいたたまれない話だと思うんですけど。でもひとつ、すごく好きなシーンがあります。
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なんだか、しばらく胸に残って、何度も思い返すような、そんな気がします。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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