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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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 読了。

 照美の家の近所には、かつて英国人一家の別荘だった洋館があった。その一家にはふつうの庭とは別に、普通は絶対に入れない『裏庭』と呼ばれる世界があり、その『裏庭』を管理する役目の少女が代々生まれてきた。照美はある出来事をきっかけに、その『裏庭』に入り込んでしまい……

 なんだろう。ファンタジーとして大作なのは分かる。ひとつひとつの場面としては、感じるところもあった。読んでいてつまらなかったわけではなく、むしろ読み始めたらぐいぐい読んでしまったことは間違いない。
 でも、無念ながら今回はあまり肌に合わなかった。

 好きな人はすごく好きなんじゃないかなとも思います。かつて宮部みゆきの『ブレイブ・ストーリー』を読んだときにも、同じことを思ったおぼえが。(雰囲気は大分違いますが)
 典型的な「行きて帰りし物語」であり、だけどただの類型には収まらない何かがある。作品としての評価が低いわけではなくて、すごいと思う。ただ、どうも肌に合わない。

 充分に楽しめなかった原因はふたつほどあるように思います。まず、主人公を含め、登場人物ひとりひとりの性格をうまくつかめなかったこと。共感しそこなってしまったんですね。
 それから、裏庭世界の足元が不確かなこと。主人公の心象によって変化していく世界のありようが、なんとなく苦手。しかし、この不確かさ、夢と現実の境界のようなめまぐるしく移り変わる模様を、あるいは幻想と呼ぶのかもしれず、そう思ってみれば、こういうものがある意味で正しいファンタジーのあり方なんだろうとも思います。

 だから、好みの問題かな。私は異世界ファンタジーは大好きなんですけど、どちらかというと、そこに確たる世界があるもののほうが好き。魔法や精霊や亜人種や独自の文化や、その他の不思議がたくさんあってもいいのだけれど、そこに住んでいる人々には、地に足を着けて暮らしていて欲しい。
 けして抽象的、幻想的な作品が嫌いなわけではないのだけれど、長編で読むにはちょっと辛い。
 そう考えると、もしかしたら私が好きなのは異世界ファンタジーじゃなくて、異世界を舞台にしたSFなのかもしれません。

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