小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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米原さんの本で紹介されていた、池谷裕二さんの「記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」を読みました。(電書で買えました)
刊行自体がけっこう前なので、最近さらに新しい知見があるのかもしれませんが、それはさておき、面白かったです。わかりやすかった。もちろん脳神経の話なので、難しい箇所もあるのですが、語り口が噛み砕いてあるのと、ちょいちょい総括が入るので、わからないところを少々流しても読み進められます。一般人向け、ということを強く意識して書かれた本。
書かれている内容としては、これまで知らなかったことばかりではなくて、すでに世間一般に浸透している知識も多数あるのですが、それが「なぜそうなのか」という脳のしくみが論理的かつ平易に解説されているので、読みながらいちいち納得がいく感じ。(まあ、なんとなくわかったつもりになっているだけかもしれませんが!)
以下、自分メモ兼ねて概要。
・大人になっても記憶力は鍛えることで伸びる。脳の神経細胞は生まれたときが最大で、加齢とともに死に続けていくだけだという俗説は嘘ではないが、海馬にある神経細胞についてはそのかぎりではなく、むしろ生まれたあとに鍛えることで増えてゆく。
・記憶には「エピソード記憶」と「意味記憶」があり(ほかにも種類があるが)、年齢が上がるにつれて退化するのは「意味記憶」のほう。これはたとえばものの名前を暗記するとか、絶対音感を身につけるとか、そういう記憶力。エピソード記憶については年を取ってからでも伸ばせる。
・エピソード記憶を蓄える力が増えるにつれて、意味記憶をたくわえる力が衰えるので、丸暗記が有効なのは十代前半まで。
・エピソード記憶を蓄える力が増えるにつれて、意味記憶をたくわえる力が衰えるので、丸暗記が有効なのは十代前半まで。
・情動を刺激する記憶、興味のあることがらは記憶に残りやすい。興味のアンテナを広げ、刺激の多い環境で、常に脳を活気づけるのがよい。
・ものごとは単独で覚えるよりも、なるべく多くの周辺情報と関連づけて、連合的に覚えるほうが効率がよい。
・大人になってから学習するときは、まず大枠の概要を掴んでから細部に入るのが大事。
・大人になってから学習するときは、まず大枠の概要を掴んでから細部に入るのが大事。
・動物実験によると、記憶力を鍛えることでストレスが減る(ストレスへの耐性がつきやすくなる)ことがわかっている。
・睡眠を取ることで記憶が整理・定着されるので、学習したその日に復習するのではなく、翌日以降にやったほうが効率がよい。できれば2週間以内に1回目、1ヶ月後にもう一回やるとなおよい。また記憶を定着させるためには、覚えた「その日に」6時間以上眠ることが欠かせない。
・似たような違う事例を一度に覚えようとすると脳がごっちゃにしてしまう性質があるので、学習は一日にたくさん詰め込むよりも、睡眠をはさんで2~3時間ずつ毎日こつこつほうが効率がよい。
・学習を継続することで潜在意識に記憶される「手続き記憶」があることから、勉強にはやればやるだけ相乗効果がある。勉学の効果は幾何数的なカーブを描き継続するにつれてどんどん伸び率が高くなるので、とにかく腐らないで続けることが重要。これはいわゆる「勉強」にかぎらず芸事もそう。(希望の持てる話だ……)
・目の記憶よりも耳の記憶のほうが心に残る。生物の進化の過程で視覚の能力が発達したのは比較的最近のこと。数え歌のように、あるいは古代の伝承が歌い継がれて覚えられてきたように、語呂合わせや歌を活用するのは有効。語呂合わせは、ただ唱えるだけではなく、語呂合わせの意味する状況を具体的に想像しながらのほうが記憶に残りやすい。
こんな感じのことが、丁寧に理論立てて書かれていて、具体例を交えながら、なぜそうなのか、ということが説明されています。難しい話をわかりやすく語るというか、そういう啓蒙活動ってとても大事なことだと思いますし(わかりやすさと引き替えに厳密さが多少失われるとしても)、とりわけ基礎教養の足りないわたしのような人間には、とても有難い本です。
脳のしくみについては、SFのネタを抱えてきたときに買ったきりうっかりまだ読めていない資料があるので、この本で得た知識をとっかかりに、そっちも遠からぬ将来に読んでみたいです。
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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