前年度の後半は、なんか地味に気持ちが不安定で、自分の書けなさに苦しみました。不安定といっても、べつに社会生活に大きな支障があるような大げさなものではないんだけれども、要するに自信喪失がいつにもましてひどくて、なかなか小説を書く気持ちになりませんでした。
やる気って、実際に手を動かさないとスイッチ入らないそうですね。やる気が出るのをじっと待っててもなかなか出てこないけど、嫌々でも作業に入ればだんだんエンジンが暖まってくるとか。そういう話を聞いて、ああそうだよなあって思うんだけど、思うんだけど……うだうだ。みたいな。
それでもどうにかその気になったタイミングを捕まえて、「嘆きの森」とか「鳥たちの楽園」とか、短~中編をいくつか書くことには書いたのですが、毎日「何か書きたいなー」と思って机に向かっても、結局ほとんど筆が動かず、ふらふらとネットをさまよったり、積読を読み始めたり。そんなことしてても、逃げているという自覚はあるので、「ああまた逃げてしまった……」という気持ちになるし。
何がきっかけだったっていうんでもないですけど、ここのところ回復してきました。とにかく毎日ちょっとでも書く習慣が身につき始めて、だいぶ気分が上向きになっています。
それはそれで、「ちくしょう巧く書けねえなあーもうー」みたいな気持ちにはなるんですけども……まあそれはそれで。
悔しいのはまがりなりにも向上心が残ってる証拠だよね。無理矢理でもプラスに考えておこう。せっかく書いてるんだから。
小説を書けないことに苦しむよりは、書いた小説が思うように書けなかったことに苦しむほうが、だいぶ気が楽なんです。そんなことはとっくに分かってるんですけど、なんでかな。なかなか戦う気力が湧いてきませんでした。
なんか、ずっと何かに拗ねてたような気がします。何に拗ねてたのか、抜け出してみたらもうよくわからないんですけど。
しかし「勢いのあるうちに!」と思って本当に勢いで、しかもうっかりSFを書いたものだから、真顔で自分に向かって「ところでこれ、考証とかどうなってんの朝陽さん……」と問いかける自分がいます。
多少考証がイイカゲンとかいうくらいならまあいいんですけど(いいのか)、一読するなりでっかい矛盾があったりとか、豪快に放置している伏線があったりしないか、自分では冷静に俯瞰できなくて、おっかないです。
それで久しぶりに、友に泣きついて下読みをお願いしました。(そして図々しく推敲も不十分なものを送りつけた)(ごめん……)
そんで、なんか送りつけておきながら、頼んで読んでもらうのって怖いなあって、久しぶりに思いました。自由意思で読む分には、合わないと思ったら途中でやめてもらえるだろうけど、意見をもらうためにお願いするとなると、そうもいかないし。
「この相手だったらこういうの好きなはず!」みたいな確信が持てる話だったらいいんでしょうけどね。(……言ってて思い出したけどわたし美形書くんでした美形。また忘れそうになってるし!)
わたしは失望されたり嫌われたり馬鹿にされたりすることを、むやみに怖がりすぎるなあと、ときどき反省します。悔しい思いをバネにするくらいの気概はないのか、気概は。
そもそも特定の誰かにとって面白くなくても、別の誰かにとって面白ければ、小説はそれでいいはずなんです。
ついついネガティブな意見のほうが強く印象に残りがちなんだけど、誰かにウケなくても気にしすぎないって、大事なスキルなんだよなあ。そろそろ身についてもいい頃なんじゃないのか。
ということで下っ腹に力を入れつつ返信を待ちます。そんでとにかく手を止めないで毎日ちょっとずつ書く!
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