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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
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火の国より来たる者」に拍手コメントいただいていました。ありがとうございます……! そしてやっぱりエラーでご迷惑をおかけしていました……すみませんすみません!(土下座)
 末尾に返信がありますので、お心当たりの某氏様はご確認いただければ幸いです。

 連城三紀彦、川上弘美、安部公房のお三方をこのごろちょいちょい追いかけていたのですが、今日通勤読書で読みかかった開高健「輝ける闇」を帰宅後に一気読みし、完全ノックアウトされて陥落しました。一度に四人追いかけるとか節操ないよ! ていうか節操よりもむしろ財布が! ぎゃー!

 多作な作家さんにはまるということの、いかに危険なことか……。本は極力買う派で、なおかつハマった作家さんはわりと執念深く追いかける派です。
 わたし多分これまでに買った本の代金合わせたら軽く新車が買え…………気付かなかったことにしよう。

 開高健さん。ちょっと前に「ベトナム戦記」を読んでいました。(こちらはノンフィクション)
 その時点でかなりのめりこみそうな予感はしていたのですが、お財布的なアレで、いっときちょっと自分に待ったをかけていました。だというのに、先日ふらふらと書店に立ち寄って、ふと気付くと店を出たわたしの手には「輝ける闇」が!(万引きしたみたいな省略話法やめてもらえますか)(ちゃんと買いました念のため)

 どう紹介しても嘘になる気がして、内容については敢えて詳しく語りませんが、がっつり濃く、重いです。ベトナム戦争に取材に行かれて、大きな戦闘に巻き込まれて戻られた方の本ですから、生々しいのも重いのも、ある意味では当然といえば当然かもしれませんが……。
 人の死ぬ本や戦争文学はどうしても……という方はともかく、そうでなければ、これはぜひ読んでほしいという一冊です。

 文庫の中にはさんであったチラシで、開高健さんの「夏の闇」の遺稿を縮刷した出版物が紹介されていました。万年筆(愛用だったといわれるモンブランのマイスターシュテック149)で原稿用紙に書かれた遺稿。冒頭のところだけ見本がついていましたが、それがなんと、えらいことかわいらしい丸文字! いわゆる悪筆というのではなく、読みやすくかつ味がある字なのですが、それにしてもこれはまた、重く鋭い文体とのギャップがなんともいえず可愛らしい……ご本人が存命だったら、もしかしてかなり気恥ずかしかったのでは……?

 定価が3,360円というので、買うつもりはないのですが、でもファンからしてみたら、好きな作家さんの生原稿や筆跡って、見るだけで嬉しいですよね。ファン心理ってそういうものだという気がします。以前、福永武彦がパーカーの万年筆で執筆していたらしいという話を聞きつけて発作的にパーカーを買いそうになった人間がここにいますが(※踏みとどまった)、手書きの原稿を読んでみたいっていうのは、うん、わかるな……。あ、いやいや。普通に文庫で買いますが!(だって財布が!)


 続きは返信です。


 


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