[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
寒くなりましたね。
今日、ストーブを出しました。いまどきは電気ストーブの類も進化してきていますが、昔ながらの灯油のやつです。やっぱりこれが一番温かい。……気がする。
本当はコタツを出すつもりだったのですが、近ごろ我が家のオス猫三匹がどうにも仲がわるく、しょっちゅうケンカをしています。ケンカをすると、猫というのはナワバリ誇示行動に出がちなもので、そのへんにオシッコをひっかけます。冬の間にコタツ布団を何度洗うことになるかを考えたら、とてもコタツを出す気になれないと、母の泣きが入りました。
で、コタツより先にとりあえず、ストーブが出たわけですが、これにもひとつ問題があって、我が家には、今年来たばかりの子猫がいます。
猫というのは基本的に、好奇心にみちあふれた生き物です。かつて我が家には、人間が止める間もなく勢いよくストーブに飛び乗り、熱さに驚いて慌てて二階まで逃げていった子がいました。幸いにもたいした火傷は負いませんでしたが、やはり怖いです。
肉球を火傷するのも可哀相だけど、熱湯の入ったヤカンでも蹴り倒した日にはと思うと恐ろしくてかないません。
それで過去、新たな猫がやってきてストーブを入れるときには、父がいつも最初に猫の前脚を掴んで、ちょいっ、と天板に触らせることをやっていました。これは熱くて危ないんだよと、身をもって覚えさせようという試みです。
幸いにもこれまでは、そうやって皆きちんと学習し、ストーブの前に群れ集いこそすれ、飛び乗ったり手を伸ばしたりは、誰もしませんでした。
が、父の泣きが入りました。
新入りの子猫があまりにも可哀そうで、熱い天板に触らせたりなんて、そんなひどいことはとてもできないというのです。
そりゃそうだ。と思う反面、去年まで他の子たちにはやってたじゃない……? とも思います。ほかの猫たちは可愛くなかったんかい。
まあでも、わからないでもないです。新入りがまだチビだからというのもありますが、なんていうか、憎めないやつなんです。
しじゅう目を爛々とさせて悪戯をしてまわり、人間をかじりにかじり(痛い)、ほかのどんな体の大きい猫たちよりもがつがつとものを食べ、人の食事を横取りして逃げます。そして暴れたり食べたりするのに飽きると、人間のところにやってきて、膝に乗ってころんと丸くなって喉を鳴らします。
人的被害および迷惑度でいえば、我が家の八匹の猫たちの中でもダントツのナンバーワンなのですが、しかし愛くるしく、憎めないです。なんというか、ものすごく得するタイプだなと思います。ちゃっかりしている末っ子気質。
この子、とても可愛いのですが、なんというかやることが一々ちょっとおバカさんです。どうも学習能力が低いのではないかと思わせられることが多々。よくひとりで勢いよく走りすぎて壁だの棚だのにぶつかったり、階段でこけたり、文机の天板で頭をぶつけたりしています。
馬鹿な子ほど可愛いというやつでしょうか。愛くるしいです。
音を上げた父から、お前がやれといわれて、しかたないかと腰を上げたはいいものの、前足を持ってストーブにちょっと近づいた時点で、びくっとしておどおどと顔を見上げてきます。いまからなにか怖いことをされるぞというのを、察知しているようです。普段はおバカさんなのに、なんでこんなときにだけ賢いのでしょうか。
結局、ああでもないこうでもないと小一時間騒いだ挙句、家族全員が断念しました。誰も子猫の愛くるしさに勝てず、心を鬼にできなかった……。
あとはストーブの存在に慣れたころに油断して飛び乗ったりしないことを祈るばかりです。うむむむ、エアコン導入……いやだけど電気がかさむ……。(悶々)
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
ラノベ棚