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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。

悲劇企画


 悲劇企画さまにお邪魔させていただこうと思って、「雨の夜をゆく」で申請してきました。

 いまの状況で、すでに書こうとしているもののほかに、もう一本さらに気合を入れてがっつり書く気概はないのですが、悲劇企画さまについては、公開済みの作品でもOKということでしたので。
 ほかの方の作品も、楽しみに読ませていただいています。(書き手としてはできればハッピーエンドを目指したい派だけれど、読み手としてはどっちも美味しくいただけちゃう派です)

 原稿用紙5~100枚、公開済み作品でも可、悲劇の定義も広く取られて「単なるハッピーエンドに終わらない話」と、かなり敷居の低い要綱を設定されているようですので、オンノベ書きで悲劇属性の方々は、ふるって参加されたら、わたしが個人的に喜びます。もとい、楽しくてよいかと思います。読み専で悲劇がお好きな方も、ぜひチェックしてみられては。

 自作については……公開済み作品で可とはいえ、いきなりえらいこと遡りました。二年近く前、かな。もうちょっと最近のもので参戦したかった気もするのですが、自分のサイトにおいているものでは、鬼灯綺譚関係がいちばん悲劇っぽいかなって……。
 大団円的な、文句なしのハッピーエンドも、なかなか書きたくても書く力がないのですが、逆に悲劇だと言い張れるほどの悲劇は、あまり書いていません。全体的にうす暗い話は、いっぱいあるんだけども。ストーリーを形式的に、誰かが死ぬとか、何かを失うとか、そういう分類をできないこともないんでしょうけれど、それとは別に、悲劇には、なんか悲劇の文脈みたいなものがあるなと思います。うまく説明できないんですが……

 この機会に、鬼灯綺譚の三作は、それぞれちょっとずつ手を入れました。といっても筋書きは変わっていなくて、文章表現上の微細な修正です。
 普段、あまり公開済みの小説を改稿したりはしないのですが(あきらかな誤字はともかく)、さすがに企画にお邪魔するのに、そのままではちょっと恥ずかしかった……。

 そのこともあって、旧作をいくつか読み返したら、自分のあまりの文章のへたくそさに、頭を抱えて悶絶しました……。が、きりがないので、ほかのは手直ししませんでした。くっ……。
 これがもし、前より少しは自分の書くものがうまくなっていて、それで過去のものが下手に見えるとか、そういう話ならばむしろ大歓迎なのですが、事実は違っていて、ただ単に、書いた直後にはまだ冷静になれていなかっただけです。読んでも距離が近すぎて、下手なところが見えていなかったのが、時間が空いたことで、いくらか直視できるようになって、そうやって第三者的に読んでみると、これは、ちょっと、真剣にひどい……。お前、よく、こんなしろものを人様のお目にかけようなんて思えたな……?(息絶え絶え)

 うかつに読み返すと、こうやってテンションが下がるので、あまり古いものは読み返さないのですが、何が怖いって、自分ではもうちょっとマシなものを書けていたような気がしていたところが怖いです。それ違うから……自己評価から五割引きくらいしといたほうがいいから……。
 もうちょっと、ましな文章を書けるようになりたいです。

 本来、うまく書こうとかいうことよりも、書く中身のほうがよほど大事なのは、重々承知しているのですが、しかし、この、文章が下手だという事実に、自分が耐えられない。耐えられなかろうがなんだろうが、しょせんはそれが現実なので、耐えて受け入れるしかないのですが、わかっていてもツラいです。もう二十代もラストイヤーだというのに、いまだに現実を直視できません。思春期かよ。

 美文が書けるようになりたいです。自分で読み返して臆面もなくうっとりできるような美文を、いつか書ける日が、果たしてやってくるのか。そんな日はけしてやってこないような気もしているのですが、しかし、まだ諦めたくないです。いまはまだ修行が足りないだけで、チャレンジを続けていけば、死ぬまでには手が届くと、そう思っていたい……どんだけモラトリアムまっただ中なんだろう。

 いつか諦めがつき、自分の悪文を許せるようになって、そこからもっと別のもの、自分に書けるほかの何かを伸ばしていこうと、そう思えるようになるかもしれないし、懲りもせずに、生涯、美文が書きたいとめえめえ泣いているかもしれません。
 というか、ほかの何かって何なんだろう……果たしてそんなものはあるのか。

 ……落ち込んできた。
 いやいや。落ち込んでる場合じゃないです。というか、いまの時点で落ち込むには、とにかく修行が足りなさすぎる。それこそ十年早いというものです。
 がんばる。

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