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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。

 学校に通っていたころ、勉強というものが死ぬほどきらいでした。一部の好きな科目以外は、宿題さえほとんどしなかったし、しても、授業前の休み時間に申し訳程度に手をつけるのがせいぜい。家でまともに勉強したことなんか、高校受験のときと就職試験前と、あとは「もう一回赤点取ったら留年の危険」という窮地に陥ったときの三回しか、ほぼ記憶にないです。暗記なんか特にぜんぜんだめで、歴史がどうやっても覚えきれなくて、どうしようほんとに留年かもしれないと半泣きになっていたら、「覚えようと思わなくていいから、とにかく同じところを通して十回読め」といわれて、やってみたはいいけれど、三回目くらいですでに飽きて、眼が文字の上を横滑りする始末。

 そんな人間だったのにも関わらず、鳥類学は飽きずに延々と読んでいるんだから、人間、強制されていると感じると、本当にモチベーションをなくすんだなあと思いました。好きで読む分には、少々堅苦しい内容だろうが、教科書が分厚かろうが、ぜんぜん苦にならないんですよね。やらされている感もなければ、がんばってとにかく覚えなきゃいけないというプレッシャーもないという状況なら、勉強というのは、楽しいものなんだなあ。

 しかしさすがに分厚いので、なかなか読み終わりません。鳥すげえ! と思いつつも、繁殖の項目などを読んでいると、けっこうエグい行動も多くて、「鳥……」と眼が泳ぎます。そういうところも含めて、面白いです。
 どう眼が泳いだのか、ここでちょっと書こうと思っていたのだけれど、どうもわたしが説明すると、とても真面目な話なのに、どうにもシモネタにしか聞こえないという事実に気付いたので、自粛しておきます。鳥……。

「鳥類学」は、鳥に関する多岐に及ぶ視点から語られた、ごくざっくりとした教科書で、ひとつずつの実験や研究についての詳細は、それほど細かく掘り下げて書かれていません。こういう研究もあったよ、すべての鳥類のうちで何パーセントがこういう行動をとるよ、こういう学説もあるけれど真偽はまだ不明だよ、と、図やデータつきでざくっと説明してあって、そこにもとになった文献や学者さんの名前が添えられている感じです。
 ひとつひとつの研究についてもっと詳しく知りたかったら、そういう文献を当たってみたらいいよ、という感じ。がつがつ専門用語の出てくる小難しい論文ではないので(それでも難しく感じるところは読み流しておりますが)、素人にもわりととっつきやすい本です。(内容的には。サイズと価格はとっつきやすくもないです)

 鳥に興味のある方は、読んで見られてもいいかもしれません。もっとも、バードウォッチングをされるのなら、もっととっつきやすい、野鳥図鑑がたくさんありますね。
 この間から、家の近くで見かける鳥が気になって、ふと目で追ったりもするのですが、いまだ特定に至りません。別件の資料のつもりでだいぶ以前に買っていた「ひと目でわかる野鳥」という図鑑を持っていまして、「そういえば」と思い立って眺めてみましたが、やっぱりわかりませんでした。漠然としたシルエットだけでは厳しいな。もうちょっと眼がよかったらなあ。動体視力というものがまったくありません(涙)

 それにしても、こういう図鑑に、何気なくいろんな鳥の写真が載っていますが、ハトのような平気で人前をちょろちょろしている鳥と違って、警戒心の強い種類の鳥は、ただ姿を見つけるだけでもとても大変なはずです。しかもすばやく動き回っているわけだし……。撮影は、きっとすごく大変だろうなあと、素人考えにも思います。
 この写真を撮るのに、どれだけの機材と労力とが必要なんだろう。探しにゆくための下準備から始まって、知識と、望遠レンズ的なアイテムと、根性と、愛……かな。

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