戦闘妖精雪風の三冊目、アンブロークンアローを読了しました。
読み終えて第一声が「これ……完結してないじゃん……」だった。いや、わかってる、ちゃんと調べて読み始めない私が悪いんだ。昔から有名なタイトルだから、とっくにシリーズとして完結してるものだと思い込んでたんです。
長く続くシリーズの、途中の一話としては、すごくいいラストだったんですけども、全体の決着はまだぜんぜんついてませんでした。いまあらためてWikiで見たら、最初の巻が1984年、3冊目が2009年の刊行。うおお……
好きな話ほど、いつ出るかわからない続きを待つのがツラいので、なるべく完結したのを一気読みしたい派です。数か月ペースで定期的に刊行されるマンガなんかなら、追いかけきれるんだけど、年単位で待つのが、その作品が好きであれば好きであるほど真剣にツラい。
作者さんのライフワークなのだそうですので、いつか続きが出ることを祈りつつのんびり待ちます。
三冊通して、内容的にはとても面白かったのだけれど、やや人を選ぶかなというかんじはあります。三冊とも共通して、中盤までの台詞まわしにやや冗長な感があるのと(後半に差し掛かると展開のスピードが出てくるので、いつのまにか夢中になって読んでいる)、話がしばしば観念的・抽象的な部分に及んで、難解とまではいわないけれど、わたしのような軟派なSF読みにはときどきロジックについていけない場面があるのとが、ネックかなあ。
しかし、キャラクターが非常に魅力的です。特に二巻以降。部隊のボスである女性・クーリィ准将が、ものすごくカッコよかった。正直痺れた。
それから、登場するコンピュータの機械知能たちと人間との関わり、正体不明である異星体(異星人、ではない)との困難な意思疎通など、思わずアツくなるような読みどころが色々とあって、とても面白かった。読んでよかったです。あとはわたしが生きているうちにシリーズが完結することをひたすら祈ります。
明日から二日間は所用につき帰りが遅くなりそうですので、ネット上に姿を現さないかもしれません。何かご用がございましたら、少々レスポンスが遅れるかもしれませんが、ご容赦ください。
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