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小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
「火の国より来たる者」第二話、更新しました。(一話はこちらです)

 すでに読んでくださった方、声をかけてくださった方、ありがとうございます!

 続きを地味にねちねちねちねち推敲しているのですが、結局は二稿目とほとんど変わっていない気がします。削っては足し、書いては消し、いじっては戻し。そろそろ諦めて、あとは誤字チェックだけにしておいてもいいんじゃないかな……(遠い目)
 なかなかあきらめが悪いです。いくら粘ったところで、結局はこれがいまのお前の実力なのだよ?

 マルドゥック・ヴェロシティも3巻まで読み終わりました。とても面白かったのだけど、つらい話でもありました。前身にあたるマルドゥック・スクランブルを読んでいれば、彼らがこのあと悲惨な結末をむかえるだろうというのは明らかであり、それと覚悟して読んだつもりだったけれど、それにしても、つらかった。

 登場人物が多くて、脇役の名前がわからなくなってとちゅうで混乱したりとかもちょっとあったけども、問題はそこじゃなくて。
 とびきり魅力的なキャラクターたち、信頼関係のあるすてきなチームのメンバーが、ひとりまたひとりと失われ、崩壊してゆくさまを読み続けてゆくというのは、やっぱりすごくしんどいです。
 読まなきゃよかったとかいうのとは違うんだけど。

 悲劇を悲劇として書くことへの葛藤が、あとがきからも察せられました。
 難しいですよね。ただ悲しい話を悲しいように書くだけならば、それはべつに難しくもなんともないんだけど、悲劇をきちんと書くのは、とても難しいことだなと思います。読むほうが悲劇に求めているのは、カタルシスだけではないので。

 単にカタルシスが欲しくて悲劇を読む時期も、人生の中にはあると思います。でも、それって多分、ごく短い期間なんじゃないかなと。
 悲しみをではなく、悲しみの奥にあるものをこそ、読んでいるんだと思うんですけど。それが何かって考え出すと、また難しいな……。

 ともあれ、あとはマルドゥック・フラグメンツを残すのみ。こっちは短編集。楽しみです。
 読み終わったら、ゆっくり冲方さんのほかの小説も追いかけるかなと思います。

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