小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
読了。
一年位前に、「よく名前を見かけるな。一冊くらい読んでおこう」と思い立ち、本屋さんに平積みしてあったのをひょいと購入。読んだら、わけがわからない。単に作風が抽象的だというだけでなく、やけに中途半端な作品が続く。読んでいてつまらないということはないんだけど、なんとも中途半端なところでぶつりと話が終わって、物語の途中で放り出されるような感じ。
一作だけならともかく、あまりにそういう話が続いたので、これは何かがおかしいと思ってネットで調べると、どうやら作品の半分ほどが、何かすでに出版されている別の作品の予告編だったり、番外編だったりするそう。
騙された! と思って文庫本の後ろを見ると、「番外編」「前日譚」等の文字がしっかり躍っていたので、これはあきらかに自分の見落とし。がっくり。
ということで、途中で放棄して他の本から読んでいました。「ドミノ」「六番目の小夜子」「蒲公英草子」「光の帝国」「まひるの月を追いかけて」と数冊を読み、作品によって面白いのと苦手なのが見事にばらばらであることに気付きまして、次にこの方の本を買うときは多少下調べをしてからにしようと決意。
今回、部屋を片付けていたら最初に買ったこの本が出てきて、「せっかく買ったのに読みきらずに処分するのもなあ」と思い直し、このたびあらためて読み直しました。が……それぞれ面白い部分もあり、美しい描写もあり、だけどやっぱり中途半端感が胸から消えず。十篇のうち、私が単独でじゅうぶん面白かったと感じたのは四篇かな。
番外編では書き下ろし作品も、けして悪くは無いのだけれど、どうもストーリーがよく分からなかったりしました。パラレルワールドだったり夢だったり時間が錯綜していたり、そういう構成のホラーとファンタジーの中間くらいのものが何本か混じっていて、これは単純に私の苦手分野なんです。その類のものでも、読み終わったときに事実関係がある程度すっきり理解できるものは好きなんですが、最後まで煙に撒かれたような終わり方のものは苦手。アタマが悪いんで……。
ということで、「恩田さんの本はけっこう読んでる」というファンの方や、そういうSF風な幻想の匂いがお好きな方にはいいんじゃないでしょうか。
と、私は思ったんですけど、いま解説を読んだら、解説者の方は「予告編」として評価してるみたいです。最初から試し読み・体験版のつもりで手に取るにはいいのかも……?
一年位前に、「よく名前を見かけるな。一冊くらい読んでおこう」と思い立ち、本屋さんに平積みしてあったのをひょいと購入。読んだら、わけがわからない。単に作風が抽象的だというだけでなく、やけに中途半端な作品が続く。読んでいてつまらないということはないんだけど、なんとも中途半端なところでぶつりと話が終わって、物語の途中で放り出されるような感じ。
一作だけならともかく、あまりにそういう話が続いたので、これは何かがおかしいと思ってネットで調べると、どうやら作品の半分ほどが、何かすでに出版されている別の作品の予告編だったり、番外編だったりするそう。
騙された! と思って文庫本の後ろを見ると、「番外編」「前日譚」等の文字がしっかり躍っていたので、これはあきらかに自分の見落とし。がっくり。
ということで、途中で放棄して他の本から読んでいました。「ドミノ」「六番目の小夜子」「蒲公英草子」「光の帝国」「まひるの月を追いかけて」と数冊を読み、作品によって面白いのと苦手なのが見事にばらばらであることに気付きまして、次にこの方の本を買うときは多少下調べをしてからにしようと決意。
今回、部屋を片付けていたら最初に買ったこの本が出てきて、「せっかく買ったのに読みきらずに処分するのもなあ」と思い直し、このたびあらためて読み直しました。が……それぞれ面白い部分もあり、美しい描写もあり、だけどやっぱり中途半端感が胸から消えず。十篇のうち、私が単独でじゅうぶん面白かったと感じたのは四篇かな。
番外編では書き下ろし作品も、けして悪くは無いのだけれど、どうもストーリーがよく分からなかったりしました。パラレルワールドだったり夢だったり時間が錯綜していたり、そういう構成のホラーとファンタジーの中間くらいのものが何本か混じっていて、これは単純に私の苦手分野なんです。その類のものでも、読み終わったときに事実関係がある程度すっきり理解できるものは好きなんですが、最後まで煙に撒かれたような終わり方のものは苦手。アタマが悪いんで……。
ということで、「恩田さんの本はけっこう読んでる」というファンの方や、そういうSF風な幻想の匂いがお好きな方にはいいんじゃないでしょうか。
と、私は思ったんですけど、いま解説を読んだら、解説者の方は「予告編」として評価してるみたいです。最初から試し読み・体験版のつもりで手に取るにはいいのかも……?
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No title
「最後まで煙に撒かれたような終わり方」ってのは、実は好きだったりしますがww。
ネットのブックオフショップで「光の帝国」を発見。
カートに入ってます。
もう少し他の本が集まったらまとめて買おうかなと考えています。
ネットのブックオフショップで「光の帝国」を発見。
カートに入ってます。
もう少し他の本が集まったらまとめて買おうかなと考えています。
山田さん様へ
わ、すごい。本当にたくさん読んでおられるんですね。
光の帝国は、昔の日本が舞台のファンタジーです。もしも読まれてお好みに合われるようであれば、続きの『蒲公英草子』が出ていますので、そちらもなかなかおすすめです。合わなかったら……ごめんなさいw
そう言う自分は読みたい本の脳内リストがえらいことに。欲求に多少なりとあらがうべきか、いらないストレスを溜めるぐらいなら従うべきか。うう。
光の帝国は、昔の日本が舞台のファンタジーです。もしも読まれてお好みに合われるようであれば、続きの『蒲公英草子』が出ていますので、そちらもなかなかおすすめです。合わなかったら……ごめんなさいw
そう言う自分は読みたい本の脳内リストがえらいことに。欲求に多少なりとあらがうべきか、いらないストレスを溜めるぐらいなら従うべきか。うう。
プロフィール
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朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
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性別:
非公開
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朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
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