三日間、宣言どおり働いてました。もうちょっと正確にいうと、バリバリ仕事をしつつ頭の片隅で美形修行のとりとめもないネタ出しをしてました。もっと真剣に働けよ!
ち、ちゃんとマジメに働いてますよ?(説得力がない)
空想科学祭の作品を読んでいる件、その後どうなったかというと、通勤時間を使って少しずつ読んでました。あと7本ほど未読。9月30日が投票締め切りなので、それまでにはぜんぶ読めそうです。
投票数が足りないと、賞の選考自体がなくなってしまうそうで、それはちょっと寂しいなと思います。わたしはせっかくなので、全作品読ませていただくつもりですが、必ずしも全て読まなくても投票してOKということですから(作品数が多いですし)、SFがお好きな方々は、ご興味をひかれたタイトルだけでも。
……ということで、宣伝兼ねて、これまでに読んだ中で、特にツボだった作品をオススメしてみます。こちらで紹介したほかにも、まだまだ面白かった作品、ハイレベルな作品が数あったのですが、あくまで個人的な嗜好に基づくオススメということで。なので、お時間のある方は、ほかの作品もぜひチェックしてみられてくださいねー。
長くなったので分割で、きょうはひとまずBLUE部門から。ちなみにそれぞれ作者様には許可もらってませんごめんなさいぎゃー!(結局話しかけ切れなかったチキン) お、お目に触れてお気を悪くされたらどうしよう。オンノベのクチコミするのって緊張するよー。
「烈月のサバイバー」 早川みつき様
http://ncode.syosetu.com/n2003w/
長編。
主人公は宇宙飛行士を目指す少年。ある日、幼馴染の少女への誕生日プレゼントをネットで購入したところ、幸運にも抽選に当たって、月面都市への招待旅行の切符を手にすることに。憧れの月面都市へ、それは平和な旅行のはずだった。ある陰謀に巻き込まれるまでは……。
どっしりしたSF設定、丁寧に張り巡らされた伏線、大いに盛り上がるストーリー、こまやかな筆致の見事さ。数え上げればきりがないほど数々の魅力があるのですけれど、個人的にいちばんの見所は、人物造形ではないかと。メインキャラのそれぞれが、繊細な陰影を与えられていて、人間くさい魅力に溢れています。
長編なんですけど、読み出したら一気でした。面白かった!
「トランスホーム」 虹鮫連牙様
http://ncode.syosetu.com/n3760v/
コメディ、短編。
本文の一行目から、いきなりテレビの実況中継がはじまります。よく晴れた空の下、満を持して開催されるイベントは、「第十三回トランスホーム」。
主催するのは不動産会社。参加資格は“可変機能搭載建築物に在住していること”。超優良地である引越し先を争って、人々は集う。さあ、新居住地で笑うのは一体誰だ!?
笑いのツボど真ん中でした。実況形式の語りがまた、面白いのなんのって。最初から最後まで腹を抱えて笑いながら読ませていただきました。馬鹿SF最高!(※賛辞です)
「冬の少年と夏の少女」 時雨煮様
http://ncode.syosetu.com/n3916v/
シリアス、中編。
千年後の世界をシミュレーションするプログラム。そう銘打たれたソフトを、軽い気持ちで立ち上げた主人公たち。だが画面に映し出されたのは、本当に生きているように見える人間と、荒廃した世界だった。
資源の奪い合いから起きた戦争。そして突如としてあらわれた奇妙な怪物……。荒れはてた大地がそこにあった。画面に映し出されるのは、残された都市に身を寄せ合って生きる人々の姿――これは本当にただの仮想世界なのか。
まず設定自体がすごく面白いし、その設定を最大限に活かすハッタリのきかせ方が、また絶妙です。やや少年漫画風かな、キャラクターにも味があって、読んでて楽しかったです。贅沢をいうことが許されるなら、もうちょっと読み続けていたかった!
「アダプター・ソケット・セクサス六号」 りきてっくす様
http://ncode.syosetu.com/n6597v/
ギャグ、短編。シモネタ注意、性的描写注意。
結婚十年目にして倦怠期に入った夫婦。子どもはほしいので、性生活を継続してはいるものの、どうもマンネリが続いていた。ある日、妻が通販カタログを手に、「セクサス六号」なるものを示し、これを買ってみましょうという。夫は呆れつつも、しょせんは大人のオモチャだろう、妻の気のすむようにすればいいと、あっさり承諾したけれど……
すいません、くだらないシモネタ大好きです。(※もちろん賛辞です)いやー、笑いって、王道のほうがハマったときの威力がすごいな!
いやもう、大爆笑でした。腹筋がつるかと。後半、クライマックスの筆致が神がかって……(思い出し笑いで悶絶)
もちろん笑いのツボはひとそれぞれですので、シモネタが苦手な方にまでオススメするわけにいきませんが、苦手でない方はぜひ。
しかしあれですね、ひとつ難点をあげるなら、お年頃の女性読者としては堂々とオススメしにくいことこの上ないですね! するけど!(恥じらいはどこかに置き忘れてきました)
ということで今日は以上。明日また、RED部門のオススメ作品を紹介しようかなと思います。もし作者様の目に触れて、お気を悪くされるような表現がございましたら教えてください……(ビクビク)
早川です。こんばんは、はじめまして~。
空想科学祭、感想掲示板のトピへもレスいただき、またこちらでも過分のお褒めを頂戴し、恐縮ですm(_ _)m
作品のテイストがHAL.A様と合いましたようで、ご紹介を賜りうれしいやら恥ずかしいやら。長い作品ですので、読んでいただけるだけでもありがたく。こうして感想をいただけるとまた格別で、思い切って参加してよかったと感慨を噛みしめております。
HAL.A様の参加作品も自分はイチオシです。が、ついったもブログもなく、おすすめ返しができず申し訳ありません;
すごくすてきな作品です、皆様ご一読ください~、とここで宣伝を(逃
祭参加作品を読ませていただいているうちに、自分はなにかアウトプットモードに突入してしまい、RED部門の作品は読み切れそうにありません。HAL.A様のレビューを参考に、できるだけ読ませていただくつもりでおります。
簡単ですがひとことお礼まで。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
内容、まったく何一つとして過分じゃないです。こちらこそ、素晴らしい小説を読ませていただいて、ありがとうございました!
掲示板では、こちらこそとても嬉しいお言葉を頂戴しました。その節はありがとうございました! オススメ返しなど、どうかお気になさらず。単純に自分が、好きな小説を広めて回るのが好きなんです。でも商業ラインにのっている本と違って、オンラインノベルをクチコミするのって、なんだか緊張しますね(汗)
実は先日「鳴りやまぬ鐘を聴きながら」もこっそり拝読しました。すごく好きな小説でした。フランツがいいやつすぎて、もう! ……なんて、こんなところで叫ぶより、素直にむこうで感想を書きに上がればよかったのですが、つい緊張してしまって(汗)
わたしも書くほうを抱えているので、なかなかゆっくり読んで回れずにいるのですが、「仙人の宿題」のほうも、落ち着いた頃に読ませていただきたいなと思ってます。
空想科学祭、ハイレベルな作品の中でひとり恥をさらしているようで、気後れしたりもしていたのですが、こうして好きな書き手さんに出会う機会をいただいたことだし、参加してよかったなと、喜びを噛み締めています。
こちらこそ、今後とも(できれば末永く)、どうぞよろしくお願いいたします!
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